「固定電話はステータス」50代男性の声に賛否両論 「固定電話なんてどうでもよくね?」「ない人は信用がない」という意見も | キャリコネニュース
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「固定電話はステータス」50代男性の声に賛否両論 「固定電話なんてどうでもよくね?」「ない人は信用がない」という意見も

固定電話はステータス?

固定電話はステータス?

「固定電話」を置くことはステータスの一種になるだろうか。キャリコネニュースが3月10日に配信した記事「やはり持ち家は必要なのか『郊外では持ち家と固定電話はステータス』『賃貸よりも満足感ある』という声」が、ネット上で話題になった。記事では、持ち家の”必要派”と”不要派”それぞれの声を紹介しているが、とりわけ東京郊外で暮らす50代男性の言葉に注目が集まった。

「郊外だと、未だに持ち家と固定電話はステータスな感が否めません。それに持ち家は、賃貸より自由に使えますから」

5ちゃんねるではスレッドが立ち、「持ち家はともかく、固定電話なんてどうでもよくね?」という声がある一方で「固定電話ない人って信用ないよねぇ」などと意見が分かれている。(文:okei)

「子どもの連絡先名簿見ても携帯電話だと『は?』って思ちゃう」という人も

スレッドは持ち家に関する意見とともに「固定電話は必要、不要」という議論が展開し、コメントは数千件あまりに伸びていた。まず目立つのは、不要派の意見だ。

「俺も固定電話がステータスって価値観がわからん」
「固定電話掛かって来たらビックリして取らないわ。だから止めた」
「滅多に使わんし電話きてもとらないよ。携帯にかけてきて欲しくない相手に番号教える為に維持してるようなもん」

また、「固定電話ってもはや宣伝と詐欺ばっかりで常に留守電にしておく置物と化してる」「そもそも家族も友人も携帯にかけてくるし、銀行や保険の担当者も」というように、固定電話はあるものの存在意義は薄れているという人も多かった。

一方で「固定電話は必要」「信用の一つ」という声も少なくない。

「子どもの連絡先名簿見ても携帯電話だと『は?』って思ちゃう」
「固定電話がある=家に誰かいることが多い=夫の収入だけで生活ができて、妻が家の保守管理と子供の教育に時間を使えている。という相関関係はあると思う」

これらは、若干オールドタイプの一般家庭をイメージした偏見とも取れるが、「持ち家と固定電話はステータスと言うより信用じゃないかな」「あればあったで便利だしイメージも良い」といった声は意外に多かった。確かにステータスとまでは言えないが、信用の一種という側面はあるようだ。

アナログ固定電話は減少傾向、価値観はいずれ変わっていくかも

しかし、そうした認識が強いのは、生まれた時から固定電話が家にあり、重要な通信手段として長年利用してきた人たちだろう。つまり年齢や、所帯持ちか単身かによって違ってくる。

そもそも、今の固定電話は数十年前のように7~8万円(2005年から3万6000円)の電話加入権を取得して導入するアナログ型よりも、インターネットサービスの一つであるIP(インターネットプロトコル)電話のほうが多くなっている。

総務省の情報通信白書(2020年版)によると、固定通信の契約数は、2009年は4334万件だったが、2019年には1846万件と半減している。一方、0ABJ型IP電話(固定型IP電話)は、10年前は1453万件だったが2019年は3521万件に増加。ネットとアナログが逆転しているが、固定電話全体では緩やかに減少を続けている。

実は、筆者も携帯がなかった90年代に電話の権利を7万円ほどで買ったが、いずれ売ることもできたはずのそれは、現在は価値なしだ。今はNTT光回線で月500円のひかり電話を利用しているが、アナログ電話の基本使用料よりずっと安いのだから仕方ない。固定電話を持ち続ける理由は、前述のコメントにもあったように「携帯にかけてほしくない相手に電話番号を教えるため」という意味合いが強い。初めからIP電話の人は、これがステータスの一種とはあまり思えないだろうし、「信用の一つ」という考えも、今後は廃れていくのかもしれない。

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