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日本人の有給休暇取得率は48.7%! 有給休暇が取りにくい職場の実態まとめ

あなたは、有給休暇を消化できているだろうか。有給休暇は、法律で認められた権利であり、当たり前に取得できる職場環境であることが求められる。しかし会社や職種によって、取得状況には大きな差があるようだ。

そもそも日本人の有給休暇取得率はどのくらいなのだろうか。厚労省が2016年に実施した就労条件総合調査によれば、2015年の平均取得日数は8.8日だった。しかし有給休暇の取得率は48.7%にとどまっている。

つまり、有給休暇をそれなりに取れている人と、ほとんど取れていない人がいて、その平均が「半数弱」という数字となっているようだ。今回は、有給休暇取得の実態に関する調査をまとめてご紹介したい。

有給休暇を取りにくい理由1位「職場に休める空気がない」

本当は取りたいのに!

本当は取りたいのに!

有給休暇を消化できないのには、どんな理由があるのだろうか。ビッグローブの調査では、有給休暇を「取りづらい」と回答した社会人は49.7%。理由については、「職場に休める空気がない」が最も多く、「自分が休むと同僚が多く働くことになるから」、「上司・同僚が有休休暇を取らないから」が続く結果となった。

有給休暇の取得は、労働者の当然の権利であるにも関わらず、職場の雰囲気によって、取りにくいと感じている人が多いようだ。上司が率先して有給休暇を取らなければ、有給休暇の取得を躊躇してしまう部下も多いだろう。

また上司や同僚が有給休暇を取らないのに、自分だけ取得すれば、仕事の評価にもつながるかもしれないと不安を持つ人もいるはずだ。有給休暇を取得しやすい職場づくりが必要となるのではないだろうか。【→詳しく見る】

保育士の約6割が「有給休暇を取りにくい」

職種によって、有給休暇の取りやすさはどう変わるのだろうか。ウェルクスの調査によると、有給休暇取得経験は9割近くに上った。しかし、職場での有給休暇取得のしやすさを聞くと、58%が「しにくいと思う」と回答している。

その理由を聞いたところ、「人員不足や忙しすぎるなどの理由で取得している余裕がないから」が最も多く、保育現場の人材不足によって有給休暇を希望通りに取るのが難しくなっているようだ。

さらに実際に付与された有給休暇を「必ず消化できる」と回答したのは、16%だけだった。【→詳しく見る】

22年休んでいない医師も!4割が「有休休暇をほとんど取れていない」

命を扱う責任の重い職業である医師も、有給休暇の取得率が低いようだ。医師専用コミュニティサイト「MedPeer」が行った調査によれば、39.6%の医師が有給休暇を「ほとんど取れていない」と回答。その理由として「仕事が忙しい」、「人がいない」といった声が挙げられており、医師の人材不足も深刻な問題となっている。医師が少ない病院では、一人の医師に対する負担が大きく、有給休暇を取りにくいという実態があるようだ。

なかには、「医者になって22年、有休はとったことがありません」との声もあり、病院側の労働環境の改善が求められる。【→詳しく見る】

有給休暇を取得しやすい環境づくりが求められる

与えられた有給休暇を消化することは、労働者の当然の権利である。しかし職場の雰囲気や人員不足から、取得にためらいを感じている人は多い。有給休暇の取得促進に取り組む企業もあるが、日本はまだまだ有給休暇の消化率が低い傾向にある。

有給休暇が取りやすくなれば、心身のリフレッシュにつながり、仕事に対するモチベーションを高めることができるはずだ。企業側は、有給休暇を取得しやすいよう、働きやすい環境づくりを進める必要があるだろう。

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