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「やりたいことが見つからない若者」は“SNS断ち”してみる 一旦引きこもって“何か”に打ち込んでみては

「やりたいことを見つけたい」という相談に乗る際に、まず確認することがあります。それは「なぜ見つけたいのか?」。いろんな考えがありますが、まとめるとほとんどが「やりたいことに全力で取り組み、何かを成し遂げている人になりたい」という理想像が出てきます。

では実際、その理想を叶えるまでに、どういったステップを踏むことになるのでしょう。

1:選択肢(どういった活動があるのか)を知る。
2:選択肢の中から取り組む活動を選ぶ。
3:活動に全力で取り組み、成果を出す。

ステップを明確にすることで、アクションを起こせずに自分探しから抜け出せない人の状況が見えてきます。

ステップ1の状態で止まっている人は、沢山の選択肢を知ったものの、その中から自分が取り組む活動を選ぶことが出来ていない人です。次に、ステップ2に進んだものの、すぐに1に戻ってしまう人もいます。何か活動を始めたものの、中途半端なところで辞めてしまう、または全力で取り組むことが出来ておらず他の活動を探す人です。

「やりたいこと」は単なる原動力 まずはそれを認識してみて

どうしてそのステップで止まってしまうのか理由を聞くと、1つ目で止まる人は「やりたいと思うことが見つからない」、2つ目は「やってみたものの、そこまでやりたいことではなかった」がほとんどです。どちらも「やりたいことが見つかっていない」といいます。

中には「やりたいことが見つからないから選べない、頑張れない」という現象を何度も繰り返している人も多いです。また、当事者である本人は「やりたいことが見つかれば問題は解決される」と思っている場合がほとんどです。

でも、その考えは正解ではありません。“やりたいこと“は、自分を成功に導いてくれる「魔法」ではなく、単なる「原動力」に過ぎません。原動力が発揮されても、実際に行動に移すと壁にぶつかるもの。しんどいものはしんどいのです。簡単に大きなことを成し遂げられる訳ではありません。

この事実を残念がることなく、「やりたいことは単なる原動力である」と認識することで「どうすればやりたいことを見つけられるのか?」と思考を前に進められます。

スマホを開けば、否が応でも様々な情報が入ってきてしまう時代だから

まずはやりたいことは「見つける」のではなく「育む」ものと考えてみてください。「ある活動に全力で取り組む」→「成果を出す(ステップ3に進む)」→「『あの時◯◯をやりたいと思って頑張ることが出来た』と振り返る」を繰り返すことで育まれていきます。

「やりたいことがないから頑張れない」と思う人もいるかもしれませんが、前述の通り、やりたいことは単なる「原動力」です。やりたいこと以外を判断基準に活動を選び、頑張ってみてください。

最初のうちの「原動力」は、「こういう人と一緒にいると頑張れる」といった環境に頼るものでも大丈夫です。なかなか「自発的な原動力」だけで頑張ることは難しいので。

SNSを開けば、否が応でも様々な情報が入ってきてしまう時代です。つい「自分のやりたいことはあっちかも」と思ってしまう人は、“SNS断ち”して一時的に不要な情報を遮断し、閉じられた世界に引き篭もって一つのことに高い熱量を注いでみるといいでしょう。

その中で困難を乗り越え、「なぜあの時、頑張れたのか?」と丁寧に振り返りを行ってください。そうすることで自身のやりたいこと(もちろん、それ以外の原動力も)が育まれ、自己認知が進んでいくはずです。

著者近影

著者近影

【プロフィール】関西学院大学商学部卒。在学中に創業期のキャリア教育系スタートアップ(株)STORYに参画。採用責任者として、約400人の面接・約50人の採用に携わる。その後、ベンチャー複数社にて新卒採用、EdTech・人材サービスの立ち上げを経験。2020年9月より(株)STORY CAREERにてキャリアアドバイザーとして活動。

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