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「累計2000万負けた」35年のパチンコ生活を卒業した50代男性「コロナ自粛中に中毒が消えました」

「年収600万円の正社員です」という男性は、かつてパチンコとスロットを35年以上も続けていた過去を持つ。使った金額について「トータルで1500~2000万円くらいは負けていると思います」と明かし、当時の心境を振り返る。

「1日で15~40万円以上も大勝ちすると、その時の興奮状態が変に記憶として残ってしまうのです。負けが込んでいても、それが瞬時に、かつ鮮明に蘇る感じで。もちろん、やめたいと思ったこともありました。でも大負けして損をしたからではなく、何か漠然と『自分には生きる喜びが皆無だな』という虚しさからです」

そんな思いをしても、結局はパチンコ生活を断ち切れなかったという男性。「時に忘れては、やめるやめないの繰り返しを何度も続ける始末。あの体が震えるほどの快感が中毒になっていたんだと思います」と説明する。そんな男性にも転機が訪れた。それは意外にも新型コロナの影響だったという。

「親を死なせてしまうかもしれない」コロナが不安でパチンコから足が遠のく

「『打ちに行って感染したら死ぬかもしれない、それに自分が親にうつして死なせてしまうかもしれない』。そう思ったら、行きたくても行けませんでしたね……。でも『ちょっとくらいなら』とか、『また終息したらいくらでも遊べる』とか、『いつかはパチンコをやめたい』といった色んな気持ちが交差していくうちに、いつの間にか中毒が消えてなくなりました」

ただ、その決意にいたったのは、前回の虚しさからではなく「パチンコで使った金と時間の浪費」を考えた上でのことだったという。それ以来「パチンコのことは頭に出てこなくなりました」と述べつつ、

「この時期だったからこそ、考える時間が作れてやめられたのかなと思います。今は仕事を大事にし、趣味もできて人生をやり直しています。早くコロナの終息を願うと共に、これからの人生を大切にして行こうと考えています」

とコメントしている。

※キャリコネニュースでは引き続き「パチンコなどギャンブルがやめられない人」「テレワークで快適なこと・つらいこと」などのアンケートを実施しています。

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