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お金持ちになるためには「現状」と「目標」を見極めてから手段を考えよう

何から始めればいい?

何から始めればいい?

「投資を始めるとしたら、何をするのがいいでしょうか」
「儲かりそうな株は何でしょうか」
「今、ビットコインを買ったほうがいいでしょうか」

このような相談をよく受けます。一般論でよければ即答できますが、「わかりません」というのが正直な答えです。なぜなら、お客様の現状と夢・目標がわからないと、最適な答えは出せないからです。

お金に関する知識、投資経験、メンタリティ、使えるお金、時間はどれくらいあるのかという「現状」。そして何をするために、いつまでにいくら必要なのかという「夢・目標」。

現状と夢・目標の差を考えた時、人によっては投資ではなく、転職、起業、副業、節約などが最適な選択肢になってくるかもしれません。(ファイナンシャルプランナー:佐藤祐一)

お金をめぐるAさんとのやりとり

先日もAさんというお客様から以下のようなご相談がありました。

「何か投資をやってみたい。しかし、たくさん種類があってどれがいいか判断できない」

そこで私は、Aさんに聞き取りをしました。以下は実際の質問と回答です。

質問1:投資を始める理由は?
回答1:お金を殖やしたい。

質問2:夢・目標は?
回答2:2?3年後に、月間である程度のお金が欲しい。でも投資でどれくらい稼げるか見当がつかない。

質問3:元手はいくらあるか
回答3:50万円。

質問4:投資経験は?
回答4:仮想通貨のビットコインを買ったことがある。価格が上がった時に売った。

質問5:職業は?
回答5:幼稚園の先生をやっている。ライターの仕事にも興味があったが、講座受講中に挫折した。

質問6:投資に使える時間はどのくらいあるか。
回答6:平日は1時間、土日はすべて空いている。

重要なのは「スタート」と「ゴール」の差

このように話を聞き、相談した結果、株式投資から始めることにしました。その理由は3つあります。

1.投資経験を積みたいから
投資で成功する確率を高めるには、Aさんなりの明確な基準や根拠が必要で、その精度が高いほど成功しやすくなります。株式投資であれば、購入の基準や根拠を設定しやすいですし、撤退する際の基準も設けられます。

2.少額で始められるから
SBI証券で検索したところ、2021年5月17日時点で購入できる日本国内で上場死している株式は4,174社、10万円以下で買える日本株は1,742社、20万円以下で買える日本株は2,916社あります。株式投資では使えるお金が少額でも多くの選択肢があるのです。しかし中には異なるタイプの投資もあります。たとえば不動産投資では、ローンが組めるとはいえ、基本的には高額になりがちです。

3.失敗してもすぐに撤退できるから
もし自分の買った株が値上がりせず、判断の誤りがわかった場合、基本的にはすぐに売却できます。しかし、それができない投資もあります。不動産投資の場合、もし失敗がわかった場合でも、そう簡単には売却できず、時間や費用がかかるため、撤退が難しいと言えます。

Aさんの場合、まずは株式投資で毎月1万円稼ぐことを目標にしました。さらに、隔週のコンサルティングの場で新しい知識をお伝えして宿題を出し、次回その結果を確認するサイクルで進めることにしました。

私のコンサルティングでは、以上のようなやりとりを通して夢や目標に到達するための手段を考え、毎日・毎週、何をしていくか決めます。大切なのは、スタート(現状)とゴール(夢、目標)の差から、何をすべきか考えることです。これはお金についてだけでなく、スポーツにも芸術にも仕事にも当てはまると言えるでしょう。

以前この連載で「お金を人生の味方につけるために 自分で財務諸表を作ってみよう」というコラムを書きました。現状分析の参考にしてください。

【プロフィール】佐藤祐一

投資家・ファイナンシャルプランナー・社会福祉士。2019年から投資で月収を半年で3倍、1年間で5倍にした経験を活かし、人々の金融リテラシーを高めて、夢を叶えるための資産形成のサポートを実施。取り組んでいる投資は株式投資、不動産投資、FX投資、暗号通貨のマイニング、事業投資など。東京、大阪、京都、愛知など日本各地でお金に関する相談やコンサルティング、株式投資のコンサルなどを平均週6名実施し、年間50名を担当。どの投資にも肩入れせずに、お金の考え方を身に着け、良い投資と悪い投資の見極めをできるようにすることを重視している。現在、タイムチケットで相談を受け付けている。

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