まるでSF!頭上の監視カメラで従業員を完全管理 認証技術「カメレオンコード」が可能にする未来 | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで9周年 メルマガ読者数
65万人以上!

まるでSF!頭上の監視カメラで従業員を完全管理 認証技術「カメレオンコード」が可能にする未来

「カメレオンコード」は、日本で初めてカラーコードを開発したシフト(東京・新宿)の技術だ。東京・町田市の中央図書館では、約120万冊の蔵書の管理に活用している。

すべての本の背表紙に小さなカラーコードが貼ってあり、棚に並んだ本の背表紙をスマホカメラで写すだけで確認作業ができる。これまで1冊ずつ取り出してバーコードを読み取っていたが、作業の大幅な効率化と監視カメラによる貸し出しの自動化が実現した。

異物混入など食の安心・安全が社会問題になる中、この技術が食品製造の現場でも導入が進んでいる。業務用パンの製造工場、オリエンタルベーカリー(大阪・泉佐野市)では、作業着の帽子のてっぺんにカラーコードを付けて人の出入りを管理する予定だ。

工場の入口に設置された監視カメラが、歩いて入室する人を上から撮影し情報を読み取っていく。エリアごとに許可された人以外の入室があれば、自動的にアラーム警告されリアルタイムで記録される。白ずくめの作業着の従業員が頭上から管理される様子はSFめいた光景だ。製造責任者は、導入を決めた理由をこう語る

「ICチップやICタグがもし食材に紛れ込むと異物になる。『フードディフェンス』が重要だと感じています」

「建設中の現場に爆発物」を防ぐためにも使われる

シフトはNECと大林組と共同で、高度なセキュリティーシステムを独自に研究している。1台のカメラでカラーコードと顔を同時に認証し、入退出の管理を行おうというのだ。

身に付けたカラーコードと顔認証との組み合わせが一致すれば入室が許可され、ドアが自動的に開くしくみだ。大林組の杉本弘道課長は、メリットをこう語る。

「ICカードや生体認証で指をかざすなど、セキュリティを高めれば利便性はどうしても相反するところがある。これは認証される側もストレスなく認証される」

大林組は、建設現場での需要に期待して開発に力を入れている。東京オリンピックに向けて、工事現場のセキュリティのため使われ始めている。シフトの辻博文社長は「建設中の現場に爆発物が入れられる可能性もありますから」とした上で、「建設・土木現場、特に食品・薬品工場は非常に大事になってくると思います」と語った。

このカラーコード自体は10年前に開発されていたが、なかなか普及が進まなかった。しかしスマホなどのカメラ性能の向上に伴い、ここ1年で急速に利用が広がりを見せている。

ネットでも大きな話題に「無限の可能性だ」

番組が放送されると、この技術はネットでも話題になり、「無限の可能性だ~便利」「監視カメラでも読めるとか結構スゴいもんね」など驚きの声とともに、読み取りの速さに感心する人や、身近な生活への応用を考える人までいた。

「電車の自動改札とかテーマパークのゲートとかでもQRコードに取って代わって利用されるかもしれませんね。どっかの国みたいにETCに採用されてもいいのかも」

バーコードやQRコードも、あっという間に普及した。これほど便利ならば、今後私たちの生活で目にすることが多くなっていくのだろう。(ライター:okei)

あわせてよみたい:半生を16ページにまとめた「親の雑誌」が好評

 

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

人気記事ランキング

  1. 一流の戦略より「一流の実行力」 社員を信じて任せるダイキンの経営術
  2. 学童保育でワーママ悲鳴「貯金尽きた」「受入人数多過ぎで目が届いていない」 保育園だけじゃない預け先の悩み
  3. 落合陽一が語るAI時代の生き残り方 大事なのは「自分の収入と生み出している価値の差をしっかり把握すること」
  4. 上司に出す印鑑は「左に傾ける」のがマナー? ネットは「狂ってる」「社畜魂だな」と大批判
  5. 若新雄純氏、「30歳成人式」を提唱 「18歳で準成人、30歳で成人と段階を踏むほうが、今の社会に合っている」
  6. 「店員がマスクして接客ってあり?」に反論相次ぐ 「食品扱う職業はマスクしてほしい」「不特定多数のお客様が来るから風邪予防もある」
  7. 1人暮らしにありがちなこと 「郵便受付がいつの間にかパンパン」「冷蔵庫内の賞味期限切れが多発する」
  8. 【新型肺炎】野田洋次郎、マスク買い占めに苦言「過剰反応は備えではない」 ファンからは"買えない"報告相次ぐ
  9. コンサルタントが働きやすい企業2位デロイトトーマツ「昇給は毎年」、3位アクセンチュア「有休と別に年160時間の傷病休暇」
  10. ソニーが「アロマスティック」体験イベントを開催 「香りを持ち運ぶ」新しいライフスタイルを提案

アーカイブ