対立陣営が間抜け過ぎた今回の都知事選 「厚化粧」発言も小池氏を後押しすることに | キャリコネニュース - Page 2
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対立陣営が間抜け過ぎた今回の都知事選 「厚化粧」発言も小池氏を後押しすることに

女性に対する無思慮な「厚化粧」という発言は、逆に小池氏にとっては追い風となるのではないか。池上氏はそう思っていたのだろう。こういう性差別にも繋がるような発言は、市井の人々の反感も買いやすい。

池上氏の質問に対して、小池氏は「(厚化粧発言は)エールを頂いたようなもの」と回答。その上で「(顔に)あざがありまして、それでも隠してキャスターもやっていたのですが……」と明かす。「あざがある人は苦労している。そういう意味ではぐさっときた」と回想していた。

選挙戦の最中には「厚化粧」発言を受けて、街頭演説では「今日はちょっと薄化粧にしてきました」と気丈に乗り切っていた小池氏だが、勝利の安堵からか、つい本音が漏れた形だ。

都政、国政問わず、こういう戦いになると、しばしば対立候補の身体的な特徴や、持病がネタにされることがある。こういうのは身内で、それも密室でやる分には盛り上がるかもしれないが、大勢の有権者の見ている前では逆効果だ。そんな当たり前のことが分からなかったのだろうか。

自民党が内輪もめしているのに、なぜか勝手に墓穴を掘る鳥越氏

今回の都知事選。終わってみれば石原元都知事の発言は、増田陣営にとっては大きな誤算だったことだろう。誤算といえば、この発言を巡っては鳥越氏も墓穴を掘っていることを忘れてはならない。

「厚化粧」というワードにキャッチーさを感じたのか、鳥越氏は演説の中で「厚化粧の人が核武装解禁ともいっている」という発言をしている。

もっとも、これについては選挙戦をバックアップしていた民進党の蓮舫代表代行から「女性の厚化粧のことは放っといた方が良い」と釘を刺され、鳥越氏は即座に訂正している。でも聴衆の前で、こういう発言をした時点でマイナスであったはずだ。

大体にしてこんな発言、女性差別と指摘されてしまえば逃れようなどない。旧態然とした男尊文化の象徴みたいな老人たちの失言が、結局池上氏の言うところの「しめた」という状況を産み出した要因に思える選挙戦であった。

あわせて読みたい:「東京にいる地方出身者は帰って」で物議

 

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