「無礼講」という言葉はどこまで真に受けていいの? ハメを外し過ぎて「忘年会出禁」にならないために

無礼講には気を付けて!

無礼講には気を付けて!

「無礼講」と上司から忘年会に誘われたスレ主だが、蓋を開けて見れば飲み会は散々だったようだ。酒に酔った上司からは、

「誰に口聞いてんだてめーら!」
「酒注ぎに来いや!注文聞きに来いや!灰皿取り替えろや!」
「社会人なんだから目上の者の気配り欠かせんな!」

酒注ぎや注文取りを強要されたほか、暴言を浴びせられる。もはやパワハラものだ。やがて会計を済ませた上司は「次にいくぞ次!」と息巻き、同席した部下たちは白けてしまう。スレ主によれば、新人は宴を楽しむことはおろか、のんびりと飲食する暇すらなかったという。

その理由を「常に上司を観察して世話しなきゃならない」と書いているが、上司が退屈そうにしていないか、グラスの飲み物は空になっていないかなど、ずっと気を張っていては面白いはずがない。スレッドでは、

「無礼講を許して部下につかの間の休息を与える俺を褒め称えろ絶対の服従を誓いさぁ俺を楽しませろって意味だから」

など、無礼講にかこつけてやりたい放題する上司許すまじ、という書き込みが相次いていた。

カラオケで重役の歌をハモったら、怒って帰ってしまったなどの失敗談も

しかし中には、「無礼講」を真に受けたがために、「おれは逆に忘年会出禁にされた」という人もいた。この人物はよほど騒いだのだろう。

よく聞かれる「無礼講」という言葉だが、「大辞林」(三省堂)を引いてみると、「身分・地位の上下などを考えないで、行う宴会」とある。あまり肩肘張らずに和やかに飲みましょうよ、程度の意味であり、決して無礼を働いて構わない、というわけではない。したがって、忘年会を出禁になるほどにハメを外すのはまずい。

ネットでは、無礼講の意味を都合よくとらえていた人の失敗談が多く見られる。「教えて!goo」に2014年12月に寄せられた投稿では、重役がカラオケで歌っているときにサビでハモってしまい、重役が怒って帰ってしまった人の体験が寄せられている。

別の人は、酔っている上司に日頃の不満を伝えたところ、上司の顔色が一変し、その後一週間に渡って険悪な雰囲気が流れたという。どちらの人物も、「上司の無礼講という言葉を信じたのに」と驚いている。

ネットではその他にも、自分の歓迎会で先輩に馴れ馴れしく接してしまい嫌われたなどの体験談もある。上司や目上の人から「無礼講」と言われた時は、職場よりもちょっとリラックスして接する程度だと思い、ハメを外しすぎないようにしたい。もっとも、上司としても、部下に無礼な態度を取るのも問題ではあるが。

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