エイベックス松浦氏「仕事と遊びの境目なんてない」が依然物議 『逃げ恥』の「好きの搾取」を思い出した人も

松浦氏のブログ

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「時代に合わない労基法なんて早く改正してほしい」と主張する松浦氏に対し、医師の高須克弥院長やGLAYのTERUさんといった著名人がツイッターで賛同を表明。松浦氏と同じ経営者からも松浦氏擁護の声が上がった。

先日テレビ番組で「残業をやめれば日本製の質は下がる」などと主張し、ネットで炎上状態になった、自称「ブラック企業」のセブンコード、濱野秀昭社長は次のように投稿していた。

「普通はこう思うよ。ほら。ね?俺は現実を伝えてるだけ」 「まさにタイムリー。搾取とか言ってるのは会社を辞めたら良いんだよね」

しかし大多数の人々は松浦氏に対して批判的だ。日本共産党の雇用担当部員「雇用のヨーコ」は、Twitterで「こういう発言や姿勢はいただけません」と反発。ネットメディア編集者のふじいりょう氏も、ヤフーニュース個人に寄せた記事で、法律の改定を訴えるにしても、まずは法律を守る必要があると訴えた。

「法令遵守をしておいて問題提起するならば納得ができるけれど、労基法を守らずに『時代に合ってない』『何故か見せしめのような報道をされる』と言われても説得力に欠くのではないか」

「好きならば、愛があれば何だってできるって、そんなことでいいんでしょうか」

さらには松浦氏の言葉に対して、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)に登場した「好きの搾取」を連想するというツイートが相次いだ。

「これが逃げ恥で言うところの『好きの搾取』というやつですね」 「『好きで仕事をやっている人』云々は社長じゃなく社員が言う言葉でしょ、典型的な『好き』の搾取じゃん」

コピーライターでメディアコンサルタントの境 治氏も、「好きで働くので長時間労働になるのだ、と言いたいのだろうけど、みくりさんに『好きの搾取』と言われてしまうよ」と批判した。

「好きの搾取」は、『逃げ恥』第10話で、ヒロインの森山みくり(演:新垣結衣)が放ったことで話題となった言葉だ。

みくりは、タダで手伝いをさせようとする商店街の人たちに反発。「人の善意につけこんで労働力をタダで使おうとする」ことを「やりがい搾取」と呼んだ。また「善意につけこ」むだけでなく、「友達だから」「勉強になるから」「これもあなたのためだから」といって正当な報酬を支払わずに人を働かせるのは全て「搾取」だというのがみくりの主張だ。

その後、みくりは月額19万円で「契約結婚」の関係にある平匡(演:星野源)から「結婚して雇用契約がなくなれば将来の貯蓄額が増える」と提案を受けるが、それは「好きの搾取」だと指摘。

「好きならば、愛があれば、なんだってできるだろうって、そんなことでいいんでしょうか。わたくし森山みくりは愛情の搾取に断固として反対します」

「好きで働いているのだから仕方ない」などというのは、まさに働く人の「やりがい」や仕事が好きという思いにつけこんだ「搾取」だといえるだろう。

松浦氏がその後更新したブログによると、28日に同社では「大構造改革」の発表をする。新しい人事制度だけでなく「働き方も見直して、 新社屋を徹底的にコミュニケーションが生まれる環境にする。在宅勤務なんかも検討中だ」と書いている。

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