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「テレビを全く見せない子育て」ってどうなの? 逆に「大人になってからテレビばかり見るようになる」という懸念

何事もバランスが大事です。反動ほど恐ろしいものはありません

何事もバランスが大事です。反動ほど恐ろしいものはありません

先日「ガールズちゃんねる」に「テレビを見せない教育の効果」という、興味深いタイトルのトピックが立った。「見ないで育った方、またはそういう人が周りにいる方、感じる効果みたいなものはありましたか?」と質問を募集しているんだけど、ここに寄せられた声が色々と面白い。

「小学生の息子もテレビを観ない。禁止にしてないんだけどね。頭はそこそこ良いかな」
「東大生が『いままでテレビをあまり観なかった』と番組で話してました」

テレビを観ることに費やす時間を勉学に充てる場合は、当然その分の時間が学びの知識に結びつくわけなので、当たり前の話だけども、勉強が得意な子には育つ可能性はあるだろう。

ただ、東大生を輩出するような家庭なんてのは、早いうちから塾に通わせるなど、勉学の環境が整っているケースが多いので、必ずしもテレビが成績に直結してくる、とはいえない。漠然と「テレビを遠ざければ成績も上がるよね」みたいな適当な考えでは、子供が可哀想なだけである。

極端な抑圧は子どもにとって害悪でしかない

トピックには、子供の頃にテレビを満足に観ることができなかった人が、その後どうなったのか、というコメントもあった。かなり複雑な気分になる書き込みなので、いくつか見ていただきたい。

「周りに(テレビを観られなかった子が)いました。禁止された分、大人の今は反動なのか引きこもってテレビばかり観てます。就職もせずバイト生活。何事もバランスが大事」
「児童館で働いていたけれど、親が強制的にテレビを観せない家庭の子供達は児童館のアニメを観せる時間にかじりつく様に観ていました。そして終わるとひたすら漫画を読んだり、ストレスが溜まっているのか他の子供に手を出したり。自主的にテレビより他の事に夢中になれる環境作りが大事だと思います」

極端な親の方針は、子供にとっては毒であることも珍しくないのだと気付かされる。子供の頃に抑圧されている欲求なんてものはストレスの原因でしかないし、大人になったらその抑圧の反動が一気に訪れることもある。

一般家庭に暮らす人間が、東大生を輩出する家の真似をしても、それは猿真似みたいなものだ。テレビなんか自由に観られる環境でのびのび暮らすのが一番なんだから、あまり極端なことはやらない方がいい。自分も出来ないような我慢を子に押し付けてもしょうがない。

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