「女性の活躍を感じたことがない」人は4割 いまだに「『寿退社』が女の幸せと言われる」「お茶汲みと掃除は女性のみ」という会社も | キャリコネニュース - Page 2
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「女性の活躍を感じたことがない」人は4割 いまだに「『寿退社』が女の幸せと言われる」「お茶汲みと掃除は女性のみ」という会社も

「女性の活躍実感」男女で差異は見られない

「女性の活躍実感」男女で差異は見られない

一方、「女性が活躍していると感じたことがない」人も41%いた。その理由としては、「女性の管理職や役員がいない」(42%)と「少ない」(同42%)が同率一位だった。次に多かったのは、「男女で任される仕事に違いがあるように見える」(36%)で、「女性の活躍を感じたことがある」と真逆の回答が上位を占めた。具体的には、

「女性総合職は10年勤めても主任になれるかわからないのに男性総合職は2~3年で主任になれる」(25歳女性)
「総合職でも育児休暇取得後に総合職へ戻ることはできず、一般職として中の仕事をしている」(26歳女性)

といったコメントが寄せられていた。他にも、

「女の人だけが、お茶、掃除をしなければならない」(24歳女性)
「男の上司から『女の人は結婚したら仕事をやめるのが幸せ』と言われたことがある。そのくらい価値観が古い」(27歳女性)

といった声があり、前時代的な風土の会社も未だにあるようだ。

「管理職を目指すことは、結婚・出産を諦めるということになりかねない」

女性が活躍していないと思う理由は?

女性が活躍していないと思う理由は?

「これまで働いてきた会社で、女性の活躍に向けた取り組みは行われていましたか?」という質問に「行われていた」と回答した人は44%だった。取組の内容としては、「産休・育休制度」(77%)や「時短勤務や在宅勤務などの柔軟性のある働き方」(48%)を挙げた人が多かった。具体的には、

「女性にも営業をさせるために書類のペーパーレス化を行なった。会社は女性事務員をこれ以上増やさない考えだと思う」(26歳女性)

といったコメントがあった。

一方、「女性の活躍に向けた取り組みが行われていない」「どちらとも言えない」と回答した人の合計は56%で過半数に達した。理由としては、「長時間労働が前提の働き方になっている」(34%)、「柔軟性のある働き方ができない」(31%)、「ロールモデルがいないためイメージがわかない」(23%)の割合が高く、会社の体質が旧態依然としていると感じている人が多いようだ。

「管理職になることに興味はありますか?」という質問に対して、「ある」と答えた男性は58%で、女性は36%だった。理由として最も多かったのは、男女とも「給与をあげたいから」(男性60%、女性66%)だった。

「仕事の幅を広げたいから」を理由に挙げた男性は25%だったのに対し、女性は57%となっており、男女差が大きかった。

「仕事の幅を広げるということは、自分の人生の視野を広げることに繋がる。人生の半分以上をささげるなら、やれることはすべてやりたい」(24歳女性)

といった声もあった。一方「管理職に興味がない」という人(男性:23%、女性:38%)に理由を聞くと、1位は「ワークライフバランスが取れなくなりそうだから」で51%。特に女性は58%が回答していた。2位以降は、「リーダーシップを取ることが苦手だから」(40%)、「仕事の責任を増やしたくないから」(37%)となっている。中には、

「管理職を目指すということは、相当な体力と精神の持ち主でないと、結婚出産を諦めるということなると思う」(28歳女性)

というシビアな意見も寄せられていた。

※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。

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