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VALUがヒカル氏「売り抜け騒動」への関与否定 一方識者は「サービス自体が見切り発車でルールが甘い」とコメント

どちらの言い分が正しいのだろう……?

どちらの言い分が正しいのだろう……?

ヒカルさんは8月15日、個人が発行した仮想株式(VA)を売買できるサービスVALUで高騰した自身のVAを全て売りに出し、VAの価格を暴落させた。そのため損失を被ったVAの保有者から批判が殺到。VALUからも「ユーザーへの損害賠償または損失補填」などを要求される事態となっていた。

謝罪動画にはヒカルさんがラファエルさん、「禁断ボーイズ」のいっくんさんとともに、スーツに身を包んで登場。VA発行の企画は「ヒカル、ラファエル、いっくんで、価値を競い合うYouTubeの企画をしたい」という思いで始まったと説明した。

この時点でヒカルさんたちはVALUについての知識を持っていなかったが、所属するVAZ社の顧問だった井川拓哉氏が既にVALUを始めていたことから、「教えてもらいながらこの企画をやることにした」という。

また企画当初から「VALUと密につながっている方」が2人、アドバイザーとして関わっており、最初に設定した「優待」もVALUに消してもらったという。

「優待」とは、VAを購入した「VALUER」が受けることのできるサービスのことで、VAを発行した人が独自に設定することができる。ヒカルさんは、初期設定として7月20日~8月8日が優待期限の「VALU保有者限定のオフ会orセミナー」を設定していた。しかしヒカルさんがVAを発行したのは8月9日。発行時には、株主優待のページには何も表示されておらず、「オフ会orセミナー」の情報は履歴に残っていただけだという。

ヒカルさんは、「当初からVALUと連携して、企画が盛り上がるよう準備していた」「高くなったら売っても問題ないとアドバイザーに確認していた」と訴えた。

しかし動画が公開されるとVALUは、「ヒカル氏の動画における当社への不適切な言及について」という文書をサイト上に掲載。ヒカルさんらの説明を否定した。

「ヒカル氏らによる大量売却について当社は一切関知および関与しておりません」
「当社は、VAZ社の関係者としか連絡を取っておらず、ヒカル氏らと直接やり取りをしたことはありません」

「優待」を削除したという点についても、「当社がヒカル氏の設定した優待を削除した事実はございません」と反論した。

「ヒカル氏のMY VALUの審査中に設定された優待についてVAZ社から削除依頼があったのは事実ですが、当社としては、VALU売り出し前でVALUERも存在しなかったため、そのような場合の他の利用者と同様、優待を無効化するために、優待の期日を変更する対応を行いました」

「『売り抜けるつもりはなかった』は言い訳にすぎない」

ITジャーナリストの井上トシユキさんは、「VALU」自体が「変なビジネスだ」と語る。

「個人が勝手に仮想株式を上場できるというのがそもそもよくわかりません。普通、株式会社が上場する時は、証券取引所の審査があります。しかしVALUではそうした審査もなく、その人が何者で何ができる人なのかわからないまま勝手に発行できるわけです。このサービス自体が見切り発車で、法律や細かいルールが甘いのではないでしょうか」

またヒカルさんたちは「売り抜けてお金儲けをしようという意図はなかった」と弁明しているが、「『売り抜けるつもりはなかった』は言い訳にすぎない」と手厳しい。

今後、VA発行のルールなどが明確にされない限りは「いつまでたってもグレーなサービスなのではないか」とも語っていた。

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