本当にあった「花嫁代行」サービスの実態 挙式1回5万円、「新婦側の出席者全員が代行」というケースも | キャリコネニュース - Page 2
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本当にあった「花嫁代行」サービスの実態 挙式1回5万円、「新婦側の出席者全員が代行」というケースも

昨今の代理花嫁事情とは

昨今の代理花嫁事情とは

代理出席サービスを行うファミリーロマンスの石井裕一代表(36)は、キャリコネニュースの取材に「花嫁代行はグレーゾーンな依頼ですが、年に1~2回はありますね」と話す。

「もちろん偽装結婚などではなく、『親が結婚しろとうるさいから』と依頼される方が多いです。中には『好きな人はいるけど親に認めてもらえないから、結婚式を挙げて一旦落ち着いてもらう』という人もいます」

そのため、一般的な結婚適齢期である30歳前後で、容姿の整った女性を求められることが多いという。

費用は挙式1回で5万円。また打ち合わせやリハーサルなどに1回8000円で参加してもらうことも可能だ。同社ではほかに、新婦側の両親を1人につき1万5000円、親戚・上司・友人なども1万円でレンタルすることができる。

「このサービスで提供するのは、あくまで形だけです。でも新郎側は新郎しか”代理花嫁”だと知っている人がいない、ということも少なくありません」

花婿の代行サービスも提供しており、石井代表も代理花婿として式に出席したことがあるという。

「代行のプロとして出席するので職務をまっとうするだけなのですが、何度も打合せを重ねていたので感慨深く思う瞬間もありました。独身なんですけどね。誓いのキスは頬にするフリをしました」

“代理”だとバレるか否かについては「お客様の今後の振る舞い次第」だという。ちなみに利用の割合は「花嫁代行の方が少し多い」のこと。石井代表は「男性の親の方が、子どもの結婚を心配している人が多い、ということでしょうかね」と語っていた。

「どうしても式を挙げたい、晴れ着を着たい」という思いに男女の差はない

同じく代理出席サービスを行うAASの小玉俊介代表も「過去に2回、依頼を受けて花嫁を派遣しました」と話す。既婚男性が「自分は挙式を挙げたいが、妻が拒否する」という理由で参列者周知のもと、代行花嫁と式を挙げたという。

「費用は挙式1回につき2万円。これに事前打ち合わせ分を加算し、トータル5万円程度でした。他に『結婚写真を撮りたい』という未婚男性からの依頼がありました」

ウェディングドレスを着たい女性から花婿の代行を依頼されたこともあったというが、小玉代表は「『どうしても式を挙げたい、晴れ着を着たい』という思いに性差はない、と改めて思いました」と語る。

冒頭の匿名ダイアリーのコメント欄にも、

「主人が『ぜひお前にウェディングドレスを!!』ってずっと言ってるけど私も私の家族も『勘弁してくれ』って言ってるのでこれで妥協してほしい」

という声が寄せられており、花嫁や花婿代行の需要も意外とは高いのかもしれない。コメントにあったが、もしかすると「今までに参加した結婚式や披露宴も、相手が代理だったかも」という可能性もなきにしもあらずだ。

※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。

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