「コンプライアンス違反倒産」件数が過去2番目の高水準 「粉飾」や「業法違反」などが多いが飲酒運転など事業外の違反が増加 | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで9周年 メルマガ読者数
65万人以上!

「コンプライアンス違反倒産」件数が過去2番目の高水準 「粉飾」や「業法違反」などが多いが飲酒運転など事業外の違反が増加

件数の推移を見ると、2012年度以降は200件以上のコンプライアンス違反が続いている。この理由について帝国データバンクは「首都圏を中心に景気回復傾向が続き、ヒト・モノ・カネの流れが活発化するなかで、行き過ぎた企業活動が表面化しやすく、コンプライアンス面での歪みを生じさせている状況が続いている」と分析した。

2016年度のコンプライアンス違反倒産を違反類型別に見ると、「粉飾」が79件で最も多い。元・ジャスダック上場の発電会社、石山ゲートウェイホールディングスは、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で強制捜査を受け、元代表らが逮捕されている。

虚偽「業法違反」(57件)、「資金使途不正」(41件)が上位にランクインした。脱毛サロンを経営する企業では虚偽誇大広告や中と解約者への返金拒否が発覚。消費者庁から一部業務停止を受けた。また、イベント企画を行う企業がグルメイベント開催のため多くの出展希望者から総額1億円の出店料を集めたが突如日程を延期。返金しないまま破産して話題になった。

一方で、飲酒運転などの事業外での不祥事や悪質な支払い遅延などを含む「その他」は49件で、前年度の10件から大きく増えて過去最高となった。

「サービス業」や「小売業」な一般消費者向け業態の違反件数が増加

業種別では「サービス」が67件で最も多かった。同業種は2015年度から2年連続で60件を超える。「卸売」が49件、「建設」が48件で続いた。また、「小売業」(29件)や「不動産業」(13件)の件数が過去最高となっており、BtoC業態でのコンプライアンス違反倒産が増加している。

帝国データバンクは2016年度の違反の特徴として「粉飾決算などのこれまでの類型とは異なる事業外での役員の不祥事や経営者のモラルにかかわるような事案などが見られ始めた」との見方を示した。

※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

人気記事ランキング

  1. 「店員がマスクして接客ってあり?」に反論相次ぐ 「食品扱う職業はマスクしてほしい」「不特定多数のお客様が来るから風邪予防もある」
  2. 1人暮らしにありがちなこと 「郵便受付がいつの間にかパンパン」「冷蔵庫内の賞味期限切れが多発する」
  3. 【新型肺炎】野田洋次郎、マスク買い占めに苦言「過剰反応は備えではない」 ファンからは"買えない"報告相次ぐ
  4. コンサルタントが働きやすい企業2位デロイトトーマツ「昇給は毎年」、3位アクセンチュア「有休と別に年160時間の傷病休暇」
  5. ソニーが「アロマスティック」体験イベントを開催 「香りを持ち運ぶ」新しいライフスタイルを提案
  6. 「レジでお金を投げてくる客」ってなんなの? 店員の心情を的確に表現した動画が話題
  7. ゴミ袋1枚220円!? 長崎県佐世保市の有料ゴミ袋が「高い」理由を調べてみた
  8. 30年間のパチンコ通いで“貯金ゼロ”という60代女性「幸いにもホールのない地域にマンションを購入したらやめられました」
  9. 沖縄銀行の嘱託職員が司法試験に2人合格 勉強中は「自宅待機」、受験後は法務部で業務
  10. あったら欲しい?「月5000円で満員電車に必ず座れる権利」 「定期3万だし、そのくらいなら払う」「みんな買ったら座れないじゃん」

アーカイブ