「あたし、おかあさんだから」の歌詞、母親の自己犠牲を美化し過ぎと炎上 作詞者は「ママおつかれさまの応援歌」と釈明 | キャリコネニュース - Page 2
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「あたし、おかあさんだから」の歌詞、母親の自己犠牲を美化し過ぎと炎上 作詞者は「ママおつかれさまの応援歌」と釈明

おかあさんだから、って我慢しなくていいと思います

おかあさんだから、って我慢しなくていいと思います

歌詞に出てくる女性は、子どもを産む前、ヒールを履き、ネイルをして働いていた。子どもが生まれてからは、子どもと遊ぶために爪を切り、服装も、パートに行くために走れる服を着るようになったという。1番のサビでは

「あたしおかあさんだから ねむいままあさ5じにおきるの」
「あたしおかあさんだから だいすきなおかずあげるの」
「あたしおかあさんだから あたしよりあなたのことばかり」

と、執拗なまでに母親であることを強調する。2番でも、好きなものを食べずに子供のためにカレーライスを作り、「いいおかあさんでいようって」頑張る女性が描かれている。

曲の最後では、

「もしもおかあさんになるまえにもどれたなら よなかにあそぶわ
ライブにいくの じぶんのためにふくかうの
それぜーんぶやめて いま、あたしおかあさん
それぜんぶより おかあさんになれてよかった」

と、子どもがいなかったらやりたいことを挙げるも、それより母親になれたことの嬉しさが勝ると描き、続いて「あたし おかあさんになれてよかった」と3回繰り返されている。

「お母さんだから子供の為に全て我慢しなきゃいけないって呪いをかけてるように感じる」

のぶみさんはツイッターで「日本中のママたちに話を聞いて作り上げた曲」と言っていた。作者としては、世の母親のリアルな様子を反映して作ったのかもしれないが、歌詞が明らかになると、ネットでは大きな批判が寄せられた。

「『母親になったのだから自らを投げ打つのが当然で、幸せなのだ』って呪いのメッセージひどすぎる」
「『こんなに頑張ってる我慢してる』ってのが感じられて嫌だな」
「お母さんだから子供の為に全て我慢しなきゃいけないって呪いをかけてるように感じる。最後に幸せみたいなこと書いてあるけど、幸せとは感じとれないかな」

育児を理由にフルタイムの仕事を辞めざるを得なかったり、出産前と同じように自分にお金や時間をかけるのは難しかったり、母親らが子育てのために多少の我慢をしているのは事実だろう。しかし、それを他人から「こういう我慢をするのが母親らしさ」と言われるのは違和感がある。歌詞からは「子どものために我慢できなければ母親失格」と言われているようにも感じられる。

ネットではほかにも、「歌詞の内容は、これは…子どもからみると『おかあさんだから』は『お前のせいで』だよ…」といった指摘や、子どもを産む前働いていた頃を「つよがってた」と表現したことに「働く女性をバカにしている」といった非難が出ていた。

はるかぜちゃん「親に人生をあきらめさせるためにうまれてきたなんて思いたくない」

著名人からも批判が出ている。女優・声優の春名風花さん(はるかぜちゃん)はブログ

「ぼくは親に人生をあきらめさせるためにうまれてきたなんて思いたくないし
親にもできるだけ好きな事をしてほしいし、
子育ての負担は父も母も同じであってほしいし、
女子としては、そういう親をみて育つ方がずっと将来の希望や夢が持てます」

と言及していた。ネットでは、歌のタイトルかけて「あたしおかあさんだけど」というハッシュタグが生まれ、

「あたしおかあさんだけどご飯先に食べるよ!」
「ヒールはいてフレアスカートはいて、会社行ってフルタイムで働いてるよ(中略)電車が好きになったのはあなたのためじゃない、面白いから」

など、歌詞を否定する動きも出ている。作詞したのぶみさんは2月5日にフェイスブックを更新し、今回の炎上について

「これは、元々ママおつかれさまの応援歌なんだ 泣いてる人もたくさんいた
この炎上で全て、この歌が無かったことになったり 今後、聞いてもらえなくなるのは、悲しい」

とコメントしている。

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