【西日本豪雨】「悪質な業者や窃盗団に注意してください」広島県呉市がサイトで呼びかけるも、県警は「デマに注意して」「把握していない」 | キャリコネニュース - Page 2
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【西日本豪雨】「悪質な業者や窃盗団に注意してください」広島県呉市がサイトで呼びかけるも、県警は「デマに注意して」「把握していない」

広島県警の出している呼びかけのキャプチャ

広島県警の出している呼びかけのキャプチャ

広島県警の担当者は「そうした情報や問い合わせは多数きていますが、警察では把握していません」と言う。県警のサイトでも「デマに注意してください」というタイトルで

「現在、SNSなどで『レスキュー隊のような服を着た窃盗グループが被災地に入っている』『犯人が乗っている車は○○で、ナンバーは○○○○』などといった情報が拡散されていますが、警察では、そのような事実は把握していません」

と注意を呼びかけている。岡山県警の担当者も、

「ネット上の情報など、出所不明な情報については、公的機関の情報を確認するようにしてください」

と話していた。

一方、広島県呉市は7月9日、ホームページ上に、「悪質な業者や窃盗団に注意してください」という題名で、次のような案内を掲載している。

「災害復旧を装い、被災した家を訪問しているグループを呉市内で見かけたとの情報が寄せられています。悪質な業者、もしくは留守宅に入り込む窃盗団の可能性がありますので、十分注意してください。また、そういった不審者を見かけた場合は警察に通報してください」

情報の詳細を市の担当者に問い合わせたところ、

「目撃情報があるわけではなく、SNSやフェイスブック上でそうした情報が出ている、という問い合わせが、複数の地域から寄せられたため掲載しました。インターネット上で出ているような、車のナンバーや服装のような具体的な情報はありません。市として何らかの対応をしようということで、注意喚起のために掲載しました」

という回答だった。ネットで情報に触れた人が心配になり、市に問い合わせた可能性が強い。

ITジャーナリスト「呉市はせめて警察に確認してから載せるべきでは」

ITジャーナリストの井上トシユキさんは、こうした呉市の対応に首をかしげる。

「出所の不明な情報を鵜呑みにして、公的機関が掲載してしまうのはとてもよくありません。せめて警察に確認してから掲載するべきです」

とはいえ、災害の混乱に乗じて盗みを働こうとする人が出ないとも限らない。公的機関の職員をかたり、見舞金や支援金の名目で詐欺を行う人が出てくる可能性もある。情報を鵜呑みにしないことはもちろん大事だが、不審者や不審車両を見かけた場合には、すぐに110番通報することも忘れないでほしい。

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