五木寛之、社会に出たら「周りが悪いと思って生きるくらいで丁度。顔に出さなければ良い」大学生にアドバイス | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで9周年 メルマガ読者数
65万人以上!

五木寛之、社会に出たら「周りが悪いと思って生きるくらいで丁度。顔に出さなければ良い」大学生にアドバイス

したたかに生きましょう

したたかに生きましょう

ただ、ロシアの作家マクシム・ゴーリキーの言葉「人生っていうのは恐ろしく酷いもんだ。本当に酷い。だけど、自分で投げ出すほど酷くはない」を引用し、辛いことの連続でも生き抜くことはできると話した。

学生との対話は続く。「組織に所属すべきかどうか」を聞かれると、五木さんは「その人が辛抱強い人で、『石の上にも三年』っていう考えでやってる人もいるかも知れないし、『こんなアホらしいところに勤めてられるか』って思う人もいる」と、場合によると前置きした上で

「とりあえず、上司っていうのは馬鹿馬鹿しいもんですよ。それから、組織っていうのは本当に非合理なものです。その中で、『こういうものだ』って頑張っていくか。『いつかは自分も上に立とう』ってやっていく人もいるし、横に移動して『ますます酷い』なんていう絶望に陥るし人もいるだろうし」

とアドバイスした。社会は楽なものじゃない、という覚悟は持ちながらも、開き直って生きることを勧めている。

「適当に話を合わせて内心『何言ってんだ』って思うくらいでやっていける」

さらに学生は、「馬鹿馬鹿しさに気づかずに、思いつめてしまう人は多い」ため、開き直って生きていくことは難しいのではとも質問する。社会人になると、他責は望ましくないと言われる機会が学生の時より増える。それでも五木さんは「自分を責めるのは止めたほうが良い。周りが悪いと思ったほうが良い」と諭す。

「『俺は間違ってない』『周りが悪い』っていう風に思って、それを表に出すことはない。そう思ってても顔に出すようだと青いというか幼い」
「『なんだ、このアホらしい話は』って思っても、『そうですか。僕も昨日は日本シリーズを必死に見てました』って適当に合わせて、内心では『何言ってんだ、こいつは』って思ってるくらいで丁度やっていける」

合わせて、「常に最低の基準から出発するっていうことを考えておくと、『まぁ許せるか』って思える」と、周囲に期待を持ちすぎないことの重要性も語った。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ