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【ピエール瀧逮捕】電気グルーヴの配信停止で「CDはまだ必要」の声 「オールドメディア回帰の流れが顕在化」と識者

購入・ダウンロード済であれば視聴はできるようだが、せっかく料金を払っているのにお目当ての楽曲が聞けなくてやってられない。それならCDで手元に置いておけばよかった、という人も多いだろう。

ツイッターでも「今回の電気の件でやっぱりCDはまだ必要だなと再認識」というコメントが多く寄せられている。

ITジャーナリストの井上トシユキさんは「近年、定額制配信サービス(サブスクリプション、以下サブスク)が普及していますが、まだCDにも利点はあります」と説明する。

インプレス総合研究所の調査によると、音楽のサブスク有料プランを利用している人は14.1%で、年々増加傾向にある。しかしサブスクだと、権利の関係上、「音楽の貸し借り」が出来ない。一方、CDは手軽に友人に貸すことができるといった良さを感じる人が少なくはないという。

「サブスク普及のためか、昨年ごろはヤフオクなどでアーティストCDが結構安く購入できる状況でした。また音楽好きの中には、テープの録音を逆にデジタルに変換し直す人もいます。今回のサブスク配信停止でオールドメディア回帰がより顕在化したとも言えます」

「CHAGE and ASKA」のASKAさんが2014年に逮捕されたときも似たようなことがあった。グループ及びソロ名義の作品は出荷停止となり、デジタルも配信停止になった。井上さんは「当時もネットで『CD買わなきゃ』という声が多く上がっていました」と語る。

電気グルーヴの出荷・配信停止などについて、音楽家の坂本龍一さんもツイッターで「なんのための自粛ですか?」「音楽に罪はない」と異議を唱えている。ネット上でも、この対応はやりすぎなのではないかという声も上がっている。自粛について、井上さんは

「メーカーからすれば、売り続けると『犯罪者の作品で金儲けしているのか』と炎上し、イメージダウンする可能性があります。そうすれば株価も下がり、株主から経営責任を問われることでしょう。安全策として出荷・配信停止や回収をしているのではないでしょうか」

と見解を示した。

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