サーフィンが好きすぎて就職活動をしていなかった内定者がベンチャー企業で目指す夢

濵野とサーフィンの出会いは小学生にまでさかのぼります。

濵野 「人に影響される性格なんです。“この人かっこいい! ”と思ったら、めっちゃついていきたい、めっちゃ真似したいって思うんです。

幼いころに両親の過去を知りたくなることって多くの人が経験していると思うのですが、僕にもありまして。家にあった写真アルバムをこっそり見ていたのですが、そのとき若いころの父親がサーフィンをしている写真をみつけました。一目見て “かっこいい! ”と衝撃を受けました」

サーフィンに一目惚れをした濵野は父親に対し「サーフィンを教えてほしい」と頼むもののかたくなに断られてしまいます。

濵野 「自分は幼いころからケガが多くて、複雑骨折も経験していたので、やらせてもらえませんでした。

それだけでなく、木とか壁を見ると衝動的に登りたくなってしまう少年だったんです。両親からしたら海に行かせるのも不安ですよね(笑)」

濵野はいつかサーフィンをするという想いを抱きながらも、高校3年生までは空手やバレーボール、陸上など、別のスポーツに打ち込んでいました。

波に乗ることを極めつづけた大学4年間

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濵野が初めてサーフィンを経験したのは中学1年生の夏休みでした。

濵野 「家族旅行で海に行ったときでした。父親に『やってみるか?』と言われ、初めてサーフィンというものを経験しました。ただ、『遊びは自分で稼いだお金でするもの』というのが父の考えで、本格的にやりだしたのは高校 3年生になってから。車の免許もとってからでした」

アルバイトをしたお金で用具をそろえ、友人を誘ってサーフィンに行き始めた濵野。次第に友人の都合が合わなくとも、一人で海へ行くようになっていきます。

濵野 「波に乗る感覚に夢中になっていきました。スケートボードやスノーボードも好きなのですが、僕のなかでサーフィンは別格です。一回波に乗ると、もう一回、もう一回って思います。

自然を相手にするスポーツなので、波によって難易度が違いますがそれに対応できるように練習をしたり、波がなく待つしかないときには共通の趣味を持つ人と話をして人生観を広げたり、それらすべてがおもしろかったです」

大学生活をサーフィンに明け暮れた濵野ですが、大会出場や海外の波に挑戦することを目標にするわけではありませんでした。そこにあったのは「父親の姿を追いたい」という一心でした。

先輩に言われた言葉――環境は自分でつくっていくものだから

スノーボードやスケートボードも好きな濵野。ゲレンデで住み込みのアルバイトをすることもありました

スノーボードやスケートボードも好きな濵野。ゲレンデで住み込みのアルバイトをすることもありました

大学3年生の春、多くの大学生が就職活動を始めるころ、濵野の姿は海にありました。

濵野 「波の状況はネットで確認できます。朝起きて、波がいいことを知ってしまうとサーフィンに行きたいと思ってしまって。大学 3年生の 3月に同級生が就職活動を始めたときも、まだ就職まで 1年以上あるし……って思って波を優先していました(笑)。

4年生の 6月末ごろに、就職活動をしない僕に見かねた知人の方が、社長さんが知り合いという地元の不動産企業を紹介してくれました。

一次選考で社長さんが直接面接をしてくださったのですが、キレイに落とされたんです。そのとき、何もしていない自分が何にもなれない気がして、初めて就職に対して危機感を覚えました」

同級生よりも遅れて始まった濵野の就職活動。

大阪で開催された合同企業説明会に参加したときにシティクリエイションホールディングス(以下、シティクリエイション)と出会います。

濵野 「合同説明会のブースで会社説明をしていたのが入社して 2カ月しかたたない新入社員の方でした。仮に一年後の自分が同じ場所に立ったとしても同じパフォーマンスができるとは思えないほど圧倒され、単純に『すげぇ』と思いましたし、『かっこいい!』と思いました」

就職活動に対する危機感と、人に対する憧れから濵野はシティクリエイションの選考に進みました。当社では新卒採用の選考過程で、リクルーターとの面談を行います。

学生と企業の相互理解の場として設けているこの面談ですが、学生によってはキャリアデザインを相談する場にもなっています。面談で自分の人生と向き合っていくなかで、濵野の脳内にアルバイト先で先輩社員から言われた言葉がフラッシュバックしました。

濵野 「大学 2年生の夏でした。スポーツ用品店でのアルバイトの休憩中に、趣味の話の流れから『いつか、海のそばに家建てたいですわ』と言った自分に対して、先輩社員から『環境は自分でつくっていくものだから頑張っていけよ』と言われたんです。

当時、その言葉は僕にとって印象に残る言葉ではあったのですが、自分ごとになっていませんでした。ですが、シティクリエイションでの面談の際、自分の人生を振り返りながら将来も考えるなかで、それが自分ごとになっていきました。

確かにこれまでの人生、良いことも悪いことも自分でつくってきたと。そこから、社会人として望む “理想の自分 ”は自分でつくろうって思うようになりました」

大学1年生のころには人見知りをするコンプレックスを克服したいという理由で、販売職のアルバイトに挑戦をしていた濵野。現在では営業職を志望するまでに苦手意識を克服しています。

これまでの人生のなかで“理想の自分”に近づくために「自分を変える」という行動を起こしてきてきましたが、それを自覚したところから一つの信念が通りました。

まずは同期のなかでNo.1のセールスになりたい

内定式での濵野。自己紹介は短く一言「営業でトップを狙いにいきます」

内定式での濵野。自己紹介は短く一言「営業でトップを狙いにいきます」

2019年4月から濵野は営業としてのキャリアをスタートします。「環境は自分でつくっていくもの」という言葉をスローガンにし、まず目標として掲げるのは営業成績でNo.1 になることです。

濵野 「新規事業に関わっていきたいという目標もありますが、まずは目の前の求められることをとにかく全力でやりたいんです。

今はまだ、配属先が決まっていないので優秀なセールスマンに共通するマインドセットを勉強しています。そして、目標を掲げるなら一番じゃないと嫌なので、目標はトップセールスです。

僕は、自分が『目指したい』と思った直感を信じています。これまでもさまざまな人に憧れを抱いてきましたが、今はこの会社にあります。何よりもかっこいい社会人であるために、理想像を追いつづけ学んでいきます」

もちろん、サーフィンに対する情熱も熱いままです。

濵野 「『休みの日はサーフィン』と決めているのですが、僕は新規事業に一番近い東京配属を希望していて、そうなるとまだ車がないのでサーフィン仲間をつくらないといけないんですね。これもやりたいと思っているだけじゃダメなので、休みの日はスポーツショップの店員さんに “飛び込み営業 ”です(笑)」

サーフィンという大自然を相手にするスポーツをするなかで、常に等身大の自分と向き合い技術を磨いてきた濵野。「かっこいい社会人」「いつか海の近くに住みたい」――理想とする環境をつくっていくために、濵野の挑戦が始まります。