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現代ヤンキーの恋愛事情「SNS投稿を恐れてグイグイ行けない」「安定してから恋愛したい」「出会いはアプリ」

地元での恋愛は友人つながりなど”オフライン”での出会いからスタートし、その輪を広げて行きます。上京後は”オンライン”の出会いがメインになる傾向が見られました。

マッチングアプリを「上京してからダウンロードした」という若者が大半。特に「ティンダー」を利用しているという声が多かったです。人口が多く、近くにいるユーザーとマッチできる機能などは都会だからこそ楽しめるサービスなのかもしれません。

もう少し上の年代からするとマッチングアプリなんて怪しそう……という気持ちにもなるかもしれませんが、彼らにとってはその限りではありません。マッチングアプリで出会い、実際に会ったという子たちもたくさんいました。

そこからお付き合いに発展するのかというと、その確率は低め。「最初から彼女を作る!という気持ちでマッチングするのではなくて、単純に出会いの幅を広げるという感じ」(20代ハッシャダイ社員)といった声が多かったです。

出会いがリアルかネット上なのかの違いはあれど、ひとつの出会いから輪を広げるということに関しては昔と大差ないのではないでしょうか。

また彼女持ちの若者でも、マッチングアプリを使ったことがあるという人も。周りが使用しているため自分も波に乗るものの、「ダウンロードしていることがバレたらやばいと思います」(10代のインターン生)といいます。出会い目的ではなく人脈を広げるという大義名分があったとしても、やっぱり彼女には内緒にしたいようです。

誰かと「いい感じ」の写真を撮られてSNS投稿されたくないからグイグイ行かない

そんなデジタルネイティブとも言える現代ヤンキー。SNS世代でもある彼らは、恋愛面においてツイッターやインスタグラムなど「SNSへの投稿」を恐れているようです。芸能人が過去にSNS投稿した画像が見つかり、炎上することもありますが、現代ヤンキーたちも同じようです。

いざ本気で好きな子ができたり、彼女ができたりした場合。友人のSNSを見ると、過去に参加したその子のいない飲み会の動画がアップされているとか、付き合ってはいないけど別の人と「いい感じ」な状態の時に撮った写真があった……など。

写真や動画はその時々の一瞬を切り取るわけですから、誤解を招く可能性も大きいのは確か。しかしSNSにUPすることがルーティンとなっている現代の若者の中にはSNS投稿前に本人に「載せていい?」という確認を取らない人も。

「もし本当に好きな子が出来た時に、何の気なしに遊んでいた女友達との写真がSNSに残っていたら気まずい」(20代インターン生)
「やましいことはないけれど飲みの場に女の子がいる状況がSNS上に残るのは嫌」(20代インターン生)

自分が撮られた過去の写真や動画が足枷となってしまうかもしれないという気持ちは常にあるようです。そうなると、自然とSNSに投稿されても大丈夫なボーダーラインというのが生まれます。

そのため、そのような姿を切り取られないよう、「あまり自らグイグイと攻めることはしない」といいます。自衛に繋がっていますが、より「草食」化が進行するとも言えるのではないでしょうか。

「恋愛はしたいし彼女もほしい。でも自らアクションを起こすということはしない」

「恋愛がモチベーションとなって仕事も頑張れる!」という人もいますが、現代ヤンキーは「とにかく今は恋愛よりもキャリアを積むことが最優先」とのこと。ただ、恋愛欲がないわけではありませんが、

「絶対に告白して絶対に振られないと分かったら告白する」(10代のインターン生)
「恋愛はしたいし彼女もほしい。だけどそのために自らアクションを起こすということはしない。今は恋愛よりも自分のこと」(20代のインターン生)

といった慎重派や、恋愛へのモチベーションはそんなに高くないという人も目立ちます。恋愛が上手くいくと仕事も上手くいく!みたいな、恋愛ベースで人生が成り立つみたいな、そんなことは現代の若者たちにはあまりないのかもしれません。

むしろ、「自分の土台が安定してから」「まだ恋愛すべきではない」と考える人も少なくありません。気軽な気持ちで始めるというより、どちらかというと恋愛をすること自体が、結婚級のハードルがあるように感じているのかもしれませんね。

また、「色々と考えるとどんどん理想が高くなっていく」(20代のインターン生)と、恋に落ちるハードルが上がって、恋愛から遠ざかっている若者も多く見られます。そしてそれに関して悩むそぶりもない。

終身雇用制度の崩壊など、とにかく安心・安定できない今の時代を生きる現代ヤンキーたち。だからこそ、「恋愛は二の次」というように、人生の上で恋愛に対する比重がとても低くなってきているのだなと感じます。

著者近影

著者近影

【著者プロフィール】関田 知子

株式会社ハッシャダイ 白ギャル編集長

1989年生まれ。幼い頃から出版社に勤める父の影響で文章を書くこと、編集することに興味を持つ。若者の就労支援を行うハッシャダイの、現在の日本社会の構造上、認知されておらず可能性が閉ざされている「よそもので、ばかものな、わかもの」こそ、今後の日本をより良い方向へ推し進める原動力になるという理念に共感し、ジョイン。

体験と選択格差がない社会の実現を目指し、大人や若者へ向けて執筆中。

詳しくはハッシャダイディスカバリーハッシャダイカルチャーハッシャダイツイッターハッシャダイインスタグラムをご覧ください。

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