学生時代にイケてた人が社会人になってパッとしなくなる理由 「あいつは凄い」も今は昔… | キャリコネニュース - Page 2
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学生時代にイケてた人が社会人になってパッとしなくなる理由 「あいつは凄い」も今は昔…

なぜ、こうした現象が起こるのでしょうか。大きく分けて3つの要因があります。1つ目のはズバリ社会人と大学生の”イケてる”の基準の違いです。社会人の”イケてる”の定義は、言わずもがな、「高い成果を上げている」ことでしょう。

では、大学生はどうでしょうか? 大学生と話していると、「あの子凄いんですよ!」とか「A君はめっちゃ優秀ですよ!」という話を聞くことがあります。しかし、実際は

・凄そうなことを”言っている”
・何か凄そうなことに対して”行動をしている”

であることがほとんどです。つまり、”成果”ではなく、”発言”や”行動”により”イケてる”と周りから判断されていることがほとんどなのです。

2つ目は、1つ目の要因から引き起こされるプライドの高さとフィードバック(以下、FB)拒否です。当たり前なのですが、社会人になりたての新入社員は、成果を出せません。自分自身のPDCAと先輩、上司からのFBを素直に聞くことにより、少しずつ成長して、成果を出していくのです。

ここで、大学時代から”発言”や”行動”だけでイケてるともてはやされていた人はどうなるでしょうか。

自分は他とは違うという考えから、先輩からのアドバイスを素直に聞かなかったり、”イケてる”自分のやり方が正しいとPDCAを回さなかったり、という弊害を起こしてしまうことがあります。よくいる、プライドが高くて扱いにくい、と言われる新入社員です。

こうなると、成長の階段を登れず、成果も中々出ません。一過性の成果が上がったとしても、更に難易度の高い仕事に向かう際には、いよいよ太刀打ちが出来なくなってしまいます。

逆に、大学時代いたって普通だった大学生の方が、自分は何者でもないと思っているため、素直に先輩や上司からのFBを聞き、成長の階段を上っていきます。時間が経つにつれ、大学時代イケていた人との逆転現象に繋がります。

他人のせいにすることでさらに”イケてない”社会人になってくる

3つ目は、自分は悪くない、周り(会社や評価、お客さんなど)が悪いという他責の姿勢です。1つ目と2つ目の積み重ねにより、いよいよドツボに入っていきます。あんなに大学時代普通だった人に自分が負けるはずがない、何かがおかしいという思考になっていきます。

その思考の結果、成果が出ない自分を認めることが出来ず、

・成果が出ないのは会社のサービスが悪い
・成果が出ないのは話のわからないお客さんが悪い
・成果が出ないのではなく、会社の評価制度がおかしい

など、他責により、自分のプライド(元々根拠のないプライド)を守ろうとします。この3つが重なることで、居酒屋などで酔っ払って仕事や上司の愚痴ばかりいう”イケてない”社会人が出来上がるのです。

では、この3つの罠にハマらないためにはどうしたらいいのでしょうか。答えは簡単で、全て逆のことをすればいいのです。もしこの記事を読んでいる方が大学生なのであれば、

・大学時代から”成果”にこだわり、”成果”においてのみプライドを持ってください。

この記事を読んでいる方が、社会人であれば、

・自分は何者でもない、という謙虚な姿勢を持ち、FBを素直に聞いてください。
・全ての結果は自分のせいである、という自責の念を持ってください。

イケてる大学生がそのままイケてる社会人になって更に輝き、社会に高い価値を出していってくれることを期待しています。

著者近影

著者近影

坂元 俊介
株式会社STORY 取締役/キャリアコンサルタント・ヘッドハンター

同志社大学経済学部卒。新卒でリクルートHRMK(現リクルートジョブズ)入社。中途・新卒領域における求人広告媒体の営業に従事、その後、営業として3つの新メディアの立ち上げを行う。リーダーや大手担当を経験。Webベンチャーでのオフィス長経験を経て、30歳になるタイミングで家業の和菓子屋を継ぐとともに、企業の採用コンサルティング会社を立ち上げ、採用人事支援なども行う。リクルートの同期が立ち上げた株式会社STORYの法人化に伴い、取締役に就任。大学生・第二新卒層のキャリア支援をおこなうSTORY CAREER事業部の責任者を兼任。毎年数百名の大学生・社会人のキャリア支援を行っている。

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