CITYは魂そのものだ!TOKYO CITY F.C.、若きCOOの挑戦 | キャリコネニュース - Page 2
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CITYは魂そのものだ!TOKYO CITY F.C.、若きCOOの挑戦

▲渋谷のストリートでクラブのエンブレムと写るCOOの酒井翼(さかいつばさ)さん

▲渋谷のストリートでクラブのエンブレムと写るCOOの酒井翼(さかいつばさ)さん

2014年に立ち上がった渋谷生まれのソーシャルフットボールクラブ TOKYO CITY F.C.でCOOを務める酒井翼さん。若い世代を中心に未来のサッカークラブをつくり上げる挑戦の中では、Player!も大いに活用いただいています。彼が語るのは、長く使っているからこそ見えたPlayer!の価値でした。【talentbookで読む】

今やるしかない!社会人3年目でサッカークラブのCOOに

TOKYO CITY F.C.は、2014年に設立された若いクラブです。クラブを運営するメンバーのほとんどがミレニアル世代と若い中で、COOである酒井さんは広報やマーケティング、クリエイティブの制作、イベント運営やスポンサー営業とマルチに活躍しています。

酒井さん 「 TOKYO CITY F.C.(以下、 CITY)は『渋谷生まれのソーシャルフットボールクラブ』と名乗り、ビジョンとして『 Football for good “ワクワクし続ける渋谷をフットボールで”』を掲げて活動しています。

CITYは本業を別に持つ方がプロボノで参画して運営しているクラブなのですが、僕は COOとしてフルコミットしています。なんでも屋さんみたいな形で CITYのビジネス回り全般が担当ですね。ビジネス面ではまったく商材も決まっていない状態からのスタートだったので、商品を考えながら営業するなど手探りで進めてきました」

フルコミット前の学生時代、立ち上げ期からクラブと歩んできた酒井さん。彼が将来のキャリアとしてさまざまな選択肢がある中で、フルコミットを決意するまでにはどのような経緯があったのでしょうか。

酒井さん 「学生時代から将来的にサッカービジネスには関わりたいと思っていて、ゼミやサークルでスポーツビジネスを学びながら企業でインターンをしていました。その後、巡り巡って CITYを立ち上げ、『このクラブの一員として、主体的にクラブの成長を楽しんでいくことがものすごくおもしろい』と思ったんです。

でも、将来的な CITYの発展を考えた時に思ったのは『自分自身が成長していかないとだめだ』ということでした。そこで、キャリアを逆算して考えて就職活動を行い、ベンチャー企業に新卒入社することを決断。営業としての経験を積みつつ組織の成長過程が見れる環境を選びました」

こうして、ある程度計画的に人生のキャリアを考えていた酒井さんですが、「その時」は突然訪れました。2018年の夏ごろにCITYが東京都リーグ3部で優勝し、次なるクラブの方針が「Jリーグを目指す」と定まったのです。

酒井さん 「それまでは Jリーグを目指そうという話はほとんどしていませんでした。しかし、リーグ優勝のタイミングで代表や中心メンバーとクラブのこれからを話し合い、『見ている人・関わる人をワクワクさせるためには、やはりトップレベルの試合やそのための周辺環境が必要だし、渋谷から Jリーグを目指すのは渋谷にとってもサッカー界にとっても意義あることだよね』となったんです。みんなすごく納得していましたし、そこからビジョンやミッションが決まっていきました。

でも本気で Jリーグを目指すには今このタイミングでフルコミットできる、それも CITYのことをわかっている人材が必要でした。その時に『これは僕にしかできない!』と思い、CITYにフルコミットすることを決意したんです」

こうして2019年の2月にTOKYO CITY F.C.は法人化。酒井さんはCOOに就任してクラブにフルコミットするようになります。同年3月には「Jリーグを目指す」と会見を行いました。

酒井さん 「会見を行って以来、外部からの見られ方や露出度が大きく変わり、今まで興味を示さなかった人たちにまでクラブのことを知っていただけるようになったと感じました。

そんな状況もあり、僕は今までの延長線上にいるだけではだめだな、僕自身が成長していかないとクラブが成長していかないなと強く実感したんです。もちろんなんでも屋さんとしてクラブに関わることは手を動かして行いますが、これまで以上に “クラブのこれから ”を考えるようになりました」

自分たちがカッコイイと思うものを表現する

▲デジタルネイティブとして、クラブのデジタルマーケティングを考える

▲デジタルネイティブとして、クラブのデジタルマーケティングを考える

TOKYO CITY F.C.はフルで関わる酒井さんのほかに、本業を別に持つメンバーがプロボノとして運営に関わっています。酒井さんが学生時代から主として動いているデジタルマーケティングのチームも、プロボノの社会人や学生メンバーとが何人も動いているそうです。

酒井さん 「 CITYはクラブを挑戦の場と捉えていて、本業では挑戦できないクリエイティブなことを実現できる場所にしています。それもあって、ベンチャーでバリバリやっているクリエイティブディレクターや、マーケターの社会人メンバーが関わってくれているんです。とはいえフルで動けるわけではないので、戦略を考える社会人、手を動かす学生メンバーと僕、のように役割分担して進めています。

たとえば SNSの投稿コンテンツも、つくったクリエイティブをメディアに最適化して変更したりだとか、自分たちのコンテンツをうまく活用しているんですよ」

若いメンバーが多いTOKYO CITY F.C.では、若者ならではの視点でヒカサカなどスポーツクラブでユニークな企画を行っています。SNSの投稿でも大切にされているのは自らの視点でした。

酒井さん 「各 SNS上で完結するような投稿を心がけています。Facebookなら文章が長くとも読み込んでもらえるのでそのまま出していたりだとか、Instagramのストーリー投稿では、 “タップする楽しさ ”を味わえるようなコンテンツを出したりだとか。自分たちがいちユーザーとして読みたくなるような、楽しくなるような遊び心を大切にしていますね。自分たちが楽しいと思えたら、同世代の若者も楽しんでくれるじゃないですか」

デジタルネイティブならではの視点をクラブ運営に生かしているTOKYO CITY F.Cは、SNSごとのターゲットやコンテンツの使い分けを細かく言語化しているわけではありません。

酒井さん 「もしかしたら僕の頭の中で無意識に使い分けているのかもしれません(笑)。クラブのメンバー全体として考え方やビジョンを共有し合っているので、『自分たちがカッコイイと思うものを出したい』って感覚があるんです。

自分たちが楽しいと思えるコンテンツを出せばいい。プロボノで関わってくれているメンバーには金銭的報酬があるわけではありませんから、メンバーにもいかに楽しいと思ってもらえるか、いかにクラブに誇りを持ってもらうかを大切にしています」

クラブに愛着を持つ人が多いからこそ、外よりも中、インナーブランディングも意識していると言う酒井さん。一方で、課題として挙げられるのは、内輪的になってしまうことでした。

酒井さん 「楽しいからといって、自己満足になってはいけません。僕らは “ワクワクし続ける渋谷をフットボールで ”というビジョンで活動しています。渋谷に遊びに来る人や渋谷で勤務する人、渋谷に暮らす人が、『 TOKYO CITY F.C.』というブランドにアイデンティティを感じてもらえるようになってほしいんです」

自分たちが「楽しい!」と思えることとほかの人に「楽しい!」と言ってもらえること、そのバランスが大切なのです。

「楽しい!」と言ってくれる仲間が集まるPlayer!

▲試合の熱狂を伝えるために日々奮闘している

▲試合の熱狂を伝えるために日々奮闘している

TOKYO CITY F.C.には、長期にわたってPlayer!を導入いただいています。酒井さんが語るのは、長くPlayer!の速報を導入しているからこそわかる価値です。

酒井さん 「個人的には Twitterとの使い分けがポイントだと思っています。Player!導入以前は Twitterで速報を行っていましたが、フォロワーさんのタイムラインを速報ツイートで埋めてしまい、試合のたびにフォロワーが減ってしまうことがありました。『 CITYはただ試合のツイートが多いだけなんだな』と思われていたのかもしれません。

でも僕らとしては、速報を丁寧に届けたい。そこで活躍するのがリアルタイムで試合の速報を届けるプラットフォームである Player!なんです」

酒井さんはPlayer!の速報のしやすさを体感するとともに、Player!の中ですべてが完結することに価値を感じています。

酒井さん 「 CITYは東京のクラブですが、地方出身の選手も数多くいます。社会人のサッカークラブであっても、親は子どもの応援をしたいものですよね。そこで、『直接見に行くことができなくても応援したい』と選手の親御さんたちが、Player!で観戦してくださるんです。選手づたいで『 Player!から観てるよ』とお褒めの言葉を伝えてくれたり、直接応援コメントをしてくださる方もいます。

また、Player!の中で情報が完結するため、“Player!の中だからこそ見えてくるお客さん ”の存在に気付けるんです。

Twitterや Facebookだとコメントすることにハードルを感じている人っていると思うんですよね。そういう人たちが Player!で見えてくる。これってなんかいいことだなと思っています。最近は本当に全然知らない人たちがコメントをくれたりもして、嬉しいです。

たまに、身内以外で応援してくれる人はいるのだろうかと思う時もありますが、『頑張れ!』『ナイス!』などのコメントを見るとすごくありがたいなとファンの方の声を実感します。すごくありがたいです」

また、TOKYO CITY F.Cでは、Player!を“スマホスタジアム”と捉え、観戦してくれる人を楽しませる工夫をしています。

酒井さん 「 Player!での速報は、試合状況がわかるように細かく行うことと、あまり間を空けないことを意識しています。Player!の速報を見てくださっている方は、通知や Twitterがきっかけで局所的に観戦する人と、試合開始からじっくり観戦してくれる人との両方がいる。だから、局所的に見てくださる方にはしっかりと展開がわかるように、じっくり見てくださる方には飽きさせないように、丁寧な速報を心がけているんです。

選手名が入った得点シーンとか、情景が湧いてワクワクするじゃないですか。

また、試合経過を細かく速報しているので、あとでハイライトやレビュー記事を作成する際にすごく役立つんです」

酒井さんは、試合中にPlayer!速報をするだけでなく、InstagramやTwitterへの投稿もすべてひとりで行っています。

酒井さん 「試合中はパソコンとスマホを開いて、試合の情報をファンに届けるようにしています。Player!の速報はもちろん、ゴール時には Twitterや Instagramにも選手の画像とスコアを付けたツイートをしています。あらかじめ画像フォーマットを用意しておいて、即座に対応できるようにしているんです。

そんな僕の姿を常日頃から選手が見ているからこそ、試合中こそ Player!速報や SNSを選手が見ることはありませんが、『母親が Player!見てくれてるよ!』と選手が声をかけてくれることもありますし、活動の理解をしてくれていると感じています」

ビジョンをともにするクラブだからこそ、選手とスタッフの距離が近く、お互いに良い信頼関係が築けていると言います。

若き力でスポーツを、世界を盛り上げていく

▲未来への想いを語る

▲未来への想いを語る

“スマホスタジアム”としてPlayer!での速報にこだわり、SNSへのシェア時にも専用のクリエイティブをつくるなど、Player!を一緒に盛り上げてくださっているTOKYO CIYT F.C.には、この度*Player! Awards 2018-19(*Player!導入チーム・団体を表彰する年間アワード)を贈呈させていただきました。

酒井さん 「 Player!を導入しているチームってたくさんあるじゃないですか。その中で、まだまだ若いチームである僕たちが受賞させていただけて、率直に嬉しいです」

受賞の喜びとともに、Player!での今後の理想像についてこう話します。

酒井さん 「今後はもっとインタラクティブなものにしていきたいです。速報を丁寧に届けるのはもちろんのこと、僕らから一方的に情報を伝えるだけでなく、観ている方とのコミュニケーションをもっと取りたい。ファンの方とコメントやエモーションでもっと盛り上がりたいですね。

コメントが増えれば見た目としても盛り上がりを体感できるのはもちろん、選手やスタッフも嬉しいじゃないですか。ファンの方もコメントして交流できれば、もっと嬉しさを感じてくれると思うんです」

Player!をファンの方ともっともっと楽しめる場にしていきたい。そう語る酒井さんは熱い想いも伝えてくれました。

酒井さん 「 CITYと Player!さんとは、お互いにビジネスパートナーではありますが、切磋琢磨して高め合えるような存在でありたいと思っています。CITYも Player!も若いチーム。一緒にスポーツの世界を盛り上げていきたい。そしてスポーツの世界はもちろん、スポーツ以外の世界でも、なくてはならないような存在になれたらすごく嬉しいなと思いますね。

僕たち CITYは、この半年ですごく前に進めたと感じています。しかしやらなければならないこともまだまだたくさん。それでも、どんなに難しくても、CITYを成長させたい。渋谷に関わる人々にとってなくてはならない存在にしていきたいんです。CITYは僕の魂そのものですから」

──Football for good “ワクワクし続ける渋谷をフットボールで”。TOKYO CITY F.C.と酒井さんの冒険は始まったばかりです。

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