女性管理職の割合、半数の企業でゼロ 大企業ほど女性の登用が進んでいない傾向 | キャリコネニュース - Page 2
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女性管理職の割合、半数の企業でゼロ 大企業ほど女性の登用が進んでいない傾向

女性管理職の平均割合を規模別にみると、「小規模企業」で10.6%、「中小企業」で8.2%、「大企業」で5.5%と、規模が小さいほど割合は高かった。業界別では、「小売」、「不動産」、「サービス業」で高く、「建設」、「運輸・倉庫」、「製造」などが低い傾向にあった。企業からは、

「女性の登用を行いたいが、中小企業は女性を管理者として育成する人的な余裕がないのが実態」(給排水・衛生設備工事、東京都)
「重要と思うが、運輸業ではもう少し時間をかけて変えていくしかない」(一般貨物自動車運送、愛知県)

といった意見がみられた。

社内外を問わず女性の活用・登用を進めている企業は50%。その効果については、「男女にかかわらず有能な人材を生かすことができた」(68%)が約7割と突出して高い。このほか、「多様な働き方が促進された」(28.4%)、「女性の労働観が変化してきた」(27.5%)が上位となった。

女性の活躍を促進するために重視する取り組みを聞くと、家庭での負担軽減に関する項目がトップ3を占めた。1位は「妊娠・出産・子育て支援の充実」(60.5%)で、2位は待機児童や保育士不足の解消などの「保育サービスの充実」(59.0%)、3位は育休復帰支援などの「仕事と子育ての両立支援」(58.4%)が続いた。

同様の質問を行った 2015年7月調査でも同じ項目が上位にあがっている。企業は、家庭の負担軽減が女性の活躍促進にとって重要な項目と認識しているようだ。「働き方の改革」を挙げた企業は、2015年調査と比較して23.8ポイントも増加している。企業からは、「働き方改革で女性が活躍できる職場になったと思う」(不動産代理業・仲介、埼玉県)という声が出ていた。

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