【AI×防犯】無限の可能性を秘めた「警備業界」次世代に求められるサービスとは

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今回お話を伺うのは、セキュリティサービス業をはじめ、様々な事業を通して日本の安心と安全を守り続けてきた五大テック株式会社 専務取締役の寺岡昌平氏。45年続く警備会社の後継者でありながら、業種の枠を超えた新会社の設立にも果敢に挑む若き起業家でもある。

「警察官になりたい!と夢を抱く人はいるのに、警備員になりたい!という人は多くはない。共に今後の日本の安全を守り、支えている警備業界のイメージを変えたい!」

五大テック株式会社 専務取締役 寺岡 昌平氏

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1986年大阪府豊中市生まれ。

関西大倉中学では、ソフトボール部で主将を務め全国大会出場。関西大倉高校ではアメリカンフットボール部で全国2位の成績を収める。同志社大学社会学部を卒業後、2009年4月関西大手不動産会社に営業職として入社。

2012年に五大テック株式会社に入社。2013年からいち早く「ドローン事業」に取り組み、【株式会社BeeCommunications】を設立し取締役に就任。

五大テック株式会社では、セキュリティ部門の売り上げを大きく伸ばし、2018年に五大テック株式会社の完全子会社として、【株式会社Libretig】を設立し、代表取締役社長に就任。株式会社Libretigの第一弾事業として、会員制肉割烹「とらいち」をオープン。公式Instagramは開設から数か月で1万フォロワーを獲得。複数の会社の役員や顧問も務めるなど、常に自社内に新しい風を取り入れつつ、社員の無限の可能性が発揮できる会社作りを目指している。

〝水と安全はタダ〟の時代は終わった。次代に求められるサービス

セキュリティニーズが高まる中で見据える警備業界の未来とは。そして、同業界としては型破りな多業種経営に挑む訳とは。

― まずは、御社が45年もの間、生業として続けてきたセキュリティ業界についてお伺いします。寺岡様からご覧になって、今の日本の安全というのはどのように映っていますか。

寺岡氏:〝水と安全はタダ〟といわれてきた日本ですが、社会そのものが変化してきて、東京オリンピック(1964年)の選手村警備から始まった日本の警備・セキュリティに対してのニーズはどんどん高まっています。

例えば、最近で言えば増加傾向にある訪日旅行者や移民問題のニュースをよく目にするようになりましたね。その背景には、高度経済成長の時代を経てから、G20やラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック等、国際的なイベントが日本で開かれるようになったことがあるでしょう。

こうした中では、人と人、人と施設の間の安全に配慮すべき機会が増え、予測できないようなアクシデントや事件が起こる可能性も大きくなります。

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― まさに、これからの時代の仕事として「警備・セキュリティ業」は必要不可欠なものと言えるということですね。

寺岡氏:そうなんです。でもね、今、日本の警備業界がどのような状況か、ご存知ですか?

まず、抱える課題として挙げられるのは「人手不足」。施設が増え、イベントも増えれば、その分建物や会場に配備する警備員の数も増えるのですが、足りていないのが現状です。治安を守る警察官、そして国防を担う自衛官、その総数よりも多い方が警備業に従事しているにもかかわらず…。

加えて、もう一つの課題が「高齢化」。業界平均年齢が58〜59歳と言われていて、70歳、80歳のプレイヤーに頼らざるをえない状況です。

― 社会情勢が変化し、国際的ビッグイベントが控える中、非常に不安ですね。このような状況に至った要因にはどのようなものがあるとお考えですか?

寺岡氏:警備業界のイメージが良くないこと、つまり警備業界が不人気業界であることがその一つであると考えています。

例えば、警察官になりたい!消防士になりたい!と夢を抱く人はいるのに、「警備員になりたい」という人は多くありません。警察官や消防士とともに日本の社会を守り、支えている一員なのに。

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加えて、僕がこの業界に入ってすぐの頃、本当にショックを受けたことがありました。ある男性社員が、プロポーズした女性のご家族に職業を聞かれて「警備員です」と答えたら破談になってしまったという話を聞きました。別の社員からは、合コンで恥ずかしくて自分の職業を言えないという話も耳にしました。社員が自分の仕事に誇りを持てないなんて、そんな悲しいことはない。

「誰でもできる仕事」「低賃金」というマイナスイメージを抱え、働く人たちが自らの仕事に誇りを持てない状態が続くこの警備業界を、僕は変えたい。なんといっても、この業界・領域には〝無限の可能性〟があるんですから。

業界と社員の無限の可能性にかける、期待と確信