残業削減にむけたユニークな取り組み ゴルフダイジェスト・オンラインの‟人生を豊かにする”働き方改革 | キャリコネニュース - Page 2
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残業削減にむけたユニークな取り組み ゴルフダイジェスト・オンラインの‟人生を豊かにする”働き方改革

①受付

この度、日本最大級のゴルフポータルサイトを運営する、ゴルフダイジェスト・オンラインが、「ホワイト企業認定」を取得した(ホワイト財団/一般財団法人日本次世代企業普及機構 主催)。

同社は以前から「長時間労働が当たり前の環境」に課題を持っていた。経営トップから「働き方を変えていこう」というメッセージのもと、2013年からさまざまな働き方改革を推し進めてきたという。今回は、その具体的な取り組み内容についてお話を聞いた。

残業時間を予測し、誤差15%以内のチームに懇親会の費用を補助!

ミーティングの様子

ミーティングの様子

――ホワイト企業認定の取得に至った具体的な取り組み内容を教えてください。

「Work Fast」というコンセプトを掲げさまざまな施策を行ってきました。今回受賞のきっかけとなった「オネストジョン」という取り組みは、残業削減を目的として行った施策です。残業を削減するにあたり、メンバー、マネージャーとも時間管理の意識の薄さが課題という点から、時間管理の意識を高めるにはどうしたらよいかと人事のメンバーで意見を出し合い、この施策が生まれました。

「オネストジョン」とはゴルフ用語で自身のスコアを申告して実際のプレー後のスコアに近かったかを競うゲームです。これを残業時間に当てはめて、毎月のチームの残業をマネージャーが予測し、誤差が15%以内だったチームに懇親会の補助を行う制度です。また昨年からリモートワークの導入を開始し、より柔軟な働き方ができるようになりました。週3日までは在宅勤務を可能としています。

時間管理の意識が向上!懇親会でチームの結束も強固に

インタビューの様子

インタビューの様子

――こうした取り組みを行ったことで、実際にどのような影響があったのでしょうか。

個々のメンバーの時間に対する意識、マネージャーがメンバーの状況を把握する意識に変化はありました。

初めは時間管理を意識してもらうことに注力し、残業の多い少ないは関係なく予想が当たれば補助金を支給していましたが、ある程度慣れてきたところで、長時間労働にも目を向けてもらうため、チーム内に1人でも残業時間が45h以上の人がいれば、予想が当たっても補助金の対象外とするようにしました。

また、補助金を使ってチームで懇親を行うことで、チームのコミュニケーションが活性化しチームワークも上がったように思います。

――これまでの取り組みのなかで、苦労した部分もあったのでしょうか。

「オネストジョン」という施策が社内で浸透するようになるまでは少し時間がかかりました。導入開始時は、参加しないチームもありましたが、強制はせずに進めました。あるチームがオネストジョンに当たり少し高めのランチや懇親会をした話を他のチームメンバーに共有されることで、オネストジョンへの参加チームも増えていきました。

リモートワークについても、当初は抵抗がある人もいたりしましたが、全社導入にあたり一部のチームでテストを行い、大きな不具合がないことを確認しながら進めたことでスムーズなスタートが切れました。実際にやってみると、良い点が体感でき、徐々に利用者も増えてきています。

――ホワイト企業認定されたことで、メリットに感じていることはありますか。

社内外の方に「GDOは柔軟な働き方ができる会社」というイメージを持っていただけるようになりました。社内では、柔軟な働き方自体はかなり浸透しています。

リモートワークの導入については、通勤時間が減ることで時間の有効活用ができるという声を多く聞くようになりました。子育てしている人はもちろんですが、趣味や習い事など個人の時間が増えることで日常の充実感も増しているようです。

「人生を豊かにする働き方を創出」をできる企業へ!

――今後の課題と感じている部分や、目標を教えてください。

「Work Fast」は引き続き進化しております。「Work Fast」の意味も進化し【人生を豊かにする働き方の創出】をテーマに掲げ、今年3月にはゴルフ練習場にサテライトオフィスを設置しました。仕事の傍らにゴルフがある環境やより時間を柔軟に使えるような細切れの勤務など、GDOらしい新しい働き方にチャレンジしたいと思っております。

※本記事は、認定当時のインタビューをもとに作成しています
 ホワイト財団のインタビューページ

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