「通勤時間」に関する質問では「30分台」(31.4%)が理想と答える人が最多で、次が「20分台」(20.9%)だった。実際の通勤時間でも1時間以内のエリアから通勤している人が多く、それ以上になると極端に少なかった。
また、理想の「残業時間」については「10~19時間」(35.6%)に回答が集中した。その次に多かったのが「20~29時間」(20.5%)だった。ただ、実際の残業時間は「1~9時間」(19.3%)、「10~19時間」(16.9%)、「20~29時間」(16.4%)とさまざま。「残業していない」(11.1%)と答えた人もいた。
理想と現実の差が1番顕著に出たのが「社風」に関する質問だ。理想とする社風に「チームワークを重視」(64.6%)、「安定志向」(56.1%)、「フランク」(48.7%)などを挙げた人が多かった一方、実際には、自分の職場に対して「年功序列」(37.6%)、「チームワークを重視」(35%)、「成果主義」(30.3%)、「個人主義」(29.8%)と感じている人が多かった。一部重複はあるものの、和やかな雰囲気を求める若手社員の理想に反して、古くから受け継がれてきた社風に不満を持つ人が多いようだ。
転職では「医療・福祉」「金融・不動産」などを敬遠
転職後に希望する職種を聞くと、「管理・事務」(35.6%)と「営業」(25.5%)が圧倒的に多かった。また、回答者の16%が「販売・フード・アミューズメント」に従事しているのと比較し、同職種を希望する人はわずか2.7%と大きな差が開いた。
また、希望する人が少なかった職種ワースト5には「建築・土木」(0.8%)、「コンサルタント・金融・不動産専門職」(1.2%)、「保育・教育・通訳」(1.5%)、「医療・福祉」(1.7%)、「美容・ブライダル・ホテル・交通」(2%)と体力が必要だったり、拘束時間の長いイメージのある職種が名を連ねていた。