リファラル転職を通じた入社を決めた理由のトップ3は「事業内容・仕事内容に興味を持ったから」(52%)、「友人・知人が信頼できる人だったから」(45%)、「これまでの経験が活かせそうだったから」(42%)だった。
「年収1000万円以上」のミドルに絞ってみると、入社の決め手を「事業内容・仕事内容への興味」と答えた人は68%にのぼり、「年収1000万円未満」(48%)と比較して20ポイントの差がある。リファラル転職に満足する声としては、
「今までの転職活動よりも事前情報を多く得ることができ、よく検討することができた」(42歳男性/年収1000万円以上)
「入社が難しい大手企業に入れて、現在とても良い経験をしている」(48歳男性/年収1000万円未満)
などの声が挙がった。
5割強が誘いを「辞退」 「友人との関係崩れないか」「仕事に興味持てなかった」
一方、リファラル転職を勧められたにも関わらず、「選考は受けなかった」(55%)と回答した人もいた。理由としては、「友人・知人との関係性が崩れないか心配になったから」(38%)、「事業内容・仕事内容に興味を持てなかったから」(30%)といったものが目立った。
さらに、友人や知人との関係性を心配する声は、「年収1000万円未満」の人たちの間でより顕著だった。「関係性を心配する」と回答した「年収1000万円未満」は39%であり、「年収1000万円以上」(29%)に比べて10ポイントも多い結果となった。
実際に、リファラル転職を通じて入社した人からは、
「知人が代表ということもあり、お互い気をつかうようになった」(37歳男性/年収1000万円未満)
「誘ってくれた方が急な転勤となり、フォローしてもらえなかった。その上、かなり強く推薦していたらしく、周囲の期待値が高かったため、誘ってくれた方の顔を立てるため、要求に応えるのが大変だった」(41歳男性/年収1000万円未満)
といったコメントが寄せられた。
一方、選考を受けなかった理由として「事業内容・仕事内容に興味を持てなかったから」と回答した人を年収別でみると、「年収1000万円」(34%)と「年収1000万円未満」(29%)でわずかに差があった。「年収1000万円以上」は、リファラル転職においてより事業内容や仕事内容を重要視するようだ。