「とりあえず3年頑張ったけど…」社会人3~4年目に考える若手キャリア 成長に悩んだら「現状を客観的に捉える」「優先順位をつける」 | キャリコネニュース - Page 2
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「とりあえず3年頑張ったけど…」社会人3~4年目に考える若手キャリア 成長に悩んだら「現状を客観的に捉える」「優先順位をつける」

よく「とりあえず3年は最初の会社で頑張った方が良い」ということを耳にします。そして3年頑張ってみた結果、生まれる悩みを大まかに分類すると以下の3つになります。

1.給与の悩み
2.やりたい事の悩み
3.成長の悩み

このような悩みが生まれる理由として、3年経てばベンチャーであれ大手であれ、どんな会社でも1人前として仕事がこなせるようになることが挙げられます。今までは教えられる立場だった人も後輩も出来、早い人だと役職がつくこともあります。

お客様に対しても自分の力で価値を還元し、会社への貢献度も目に見えて把握することが出来ようにもなってきます。こういった背景のもと、悩みが生まれていきます。この悩みの背景をお話します。

1.給与の悩み

独り立ちをし、自分個人が出している「価値」を直接的に知ることが出来るようになってくると「自分が会社に与えている価値」と「自分が貰っている給与」を考えた時に、計算が合わないように思えてきます。

営業で月300万円の粗利をあげているのに月給30万円だとすると、「なぜ自分が上げた利益の10分の1の給与しかないんだ、おかしい!」と思ってしまう。

また、仕事や金銭的にもある程度自由が利くようになり、他社勤めの人との交流を盛んに行うようになる人もいます。隣の芝生は青く見えるというように”待遇が良い人”にだけ目が良きがちになり、「自分の給料は安すぎでは」と思う人が当然ながら出てきます。

2.やりたい事の悩み

がむしゃらに頑張ることで、お客様からの感謝や、組織や社会に対して影響を与えられるようになります。すると、それが自分にとって本当にやりたいことなのか、その仕事が楽しいのかどうかが何となくわかってきます。

仕事で出せる価値が、自分の望むものである場合は非常に幸せなのですが、ここに違和感を抱く人たちも出てきます。例えば、社会的な価値を広く出している人が「もっと直接的に人に影響を与えたい」と思うといったことです。

そうなった時、転職を考える人は少なくありません。しかし、転職をすると今まで築いてきた会社内での評価や地位などを手放すことにもなるため、「やりたい事」と「現状の変化」で悩みが生じます。

成長に悩んだら「自分が出している価値は、自分だけで出せているものなのか」を問う

3.成長の悩み

3年も働くと、「今の職場にいたら、大体こういうスタンスで働いて、こういうスキルが身につくだろうな」ということがわかるようになりますよね。その中で「この仕事を続けて、思い描く理想像に近づけるのか?」という疑念とともに悩みが生まれます。

この悩みが生まれた時に必要なのは「現状を客観的に正しく捉える」と「望むものに優先順位をつける」です。どうしても人は、自分の評価にプラスの補正をかけてしまい、不満が生まれると視野が狭くなります。

なので相談者には「本当に自分が今出している価値は自分だけで出せている価値なのか」という質問を投げかけます。その価値は会社のブランドや、商品・サービスの良さ、サポートをしてくれているアシスタントがいるからできているのではないか、といったことです。ほかには、

・仕事のやり方を変えることで身に着くスキルは変わるのか
・部署異動を願いでることで、その環境を変えることができないのか
・空いている時間があれば、副業や自分を成長させる時間につかえないのか

と聞きます。そうするとスキルや給与、今いる立ち位置を客観的に捉えられるようになります。

「望むものに優先順位をつける」は、全てを自分が望む通りになる環境や仕事があればいいのですが、それはおそらく難しいことですよね。やりたい事、自分が望む理想の自分、給与・待遇、働く時間、働く環境・場所、地位・名誉、身に着くスキル……。

何を優先するか自分自身に自問自答することで、今いる環境で頑張るのか、部署異動にチャンレンジするのか、転職を考えてみるのか、はたまた副業を始めてみるのか、などの進むべき道筋が見えてきます。

キャリアの悩みを解決するのは、決して転職だけではありません。今いる環境で頑張ることで、キャリアの悩みが解決することも必ずあります。一方、頑張っても頑張っても悩みが増す場合ももちろんあります。

大切なのは、悩みを抱えたまま放置せず、自分自身に向き合いながら、自分自身を客観的に捉え、自分の望みに優先順位をつけること。時には人に相談をしながら少しでも前に進んでいけるといい、と思います。

著者近影

著者近影

坂元 俊介
株式会社STORY 取締役/キャリアコンサルタント・ヘッドハンター

同志社大学経済学部卒。新卒でリクルートHRMK(現リクルートジョブズ)入社。中途・新卒領域における求人広告媒体の営業に従事、その後、営業として3つの新メディアの立ち上げを行う。リーダーや大手担当を経験。Webベンチャーでのオフィス長経験を経て、30歳になるタイミングで家業の和菓子屋を継ぐとともに、企業の採用コンサルティング会社を立ち上げ、採用人事支援なども行う。リクルートの同期が立ち上げた株式会社STORYの法人化に伴い、取締役に就任。大学生・第二新卒層のキャリア支援をおこなうSTORY CAREER事業部の責任者を兼任。毎年数百名の大学生・社会人のキャリア支援を行っている。

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