‟死んだエンジニア”にならないための行動指針 「”やりたい”と手をあげる」「情報に付加価値をつけて共有」

高橋がサイバードに新卒として入社したのは2015年。自身の進路について考え始めたのは、高校2年のときでした。

高橋 「将来のことを考えるようになり、自分と向き合う中で、 『自分がつくったもので人を喜ばせたい』という根底の想いに気づいたんです。

なので、たくさん選択肢がある大学ではなく、開発者の道一本に絞る形で大阪の専門学校へ進学しました」

入学当初はコンシューマーゲームの開発に興味をもってました。しかし、入学してすぐ、スマートフォンやアプリが世の中に普及。“ゲーム機器を持っている人にしか提供できないコンシューマーゲーム”ではなく、“みんなが持っているスマートフォンに向けたサービスをつくりたい”と、興味の方向性が変わり、途中で学部も変更しました。

とはいえ、学生時代の勉強の中心はWebの開発がメインで、“普段生活している中で使っていて便利になるもの”を目指し、当時はショッピングサイトなどを開発していました。

そんな高橋がサイバードと出会ったのは、学内の作品展示会で当時の採用担当者から声をかけられたことがきっかけでした。

高橋 「採用担当者の方と話をして、サイバードに関心を持ちましたね。コーポレートサイトや後日行われた学内の説明会などで会社のことをいろいろと知ったのですが、ゲームだけではなく、幅広く事業を展開していることが興味深くて。ひとつのことだけではなく、いろいろな経験ができそうだなと思い選考に進みました」

その事業の手広さから、サイバードに興味をもった高橋でしたが、選考が進んでいくほど、新たな会社の魅力に心引かれるようになっていきます。

高橋 「選考の際、学生と向き合ってきちんと “人 ”を見てくれてるなと感じられて良いなって思ったのを今でも覚えているんです。選考が進んでいく上でもそれは変わらなかったですね」

そんな、“人”への想いも携え、2015年春にサイバードの社員としての歩みをスタートしました。

言われたことしか出来ない新卒になりたくなくて──入社1年目での大仕事

▲初めて大きな仕事を任された入社1年目当時

▲初めて大きな仕事を任された入社1年目当時

入社後2カ月の研修を経て、最初に携わったのはiOSアプリ(iPhone向けアプリ)の開発でした。学生時代はWebの勉強が中心だったのでアプリの開発経験はなかった中、ショートスパンでどんどんアプリをリリースするということをいきなり経験することになります。

1年目の12月には、有名キャラクターの公式アプリの開発をメインで担当しました。

高橋 「自分でやりたいって手を挙げてやらせてもらったのもあって、不安はなかったです。ただ、1年目でメインエンジニアをやらせてもらえるんだって、正直驚きはありました(笑)。 OJTの先輩もすごくサポートをしてくださって、見えないところでも自分が動きやすいように環境をつくってくださりました。

困ったときはこの人に聞けばいいんだっていうことも含めて、とてもありがたかったです。今思えば、先輩たちのサポートがあったから成し遂げられたんだなと思います」

プロジェクトチームは少数精鋭で、エンジニア2名体制だったこともあり、1年目にしてプロデューサーと直接やりとりをすることにもなりました。

高橋 「それまで学生レベルの作品しかつくってこなかった自分からすると、“そこまで考えるのか ”って気づきはとても多かったです。それに、エンジニアではないのに技術のことをわかった上での質問がきたり、提案をされたりして、任される仕事にとどまらない姿を直視し、単純にすごいなって思いましたね」

がむしゃらに開発を進める中、リリース前の過渡期は不具合が多く出てしまい、大変だったことは今でも鮮明に覚えています。

高橋 「当時は初めての開発ということもあって、不具合が多くて……。すごい馬力でやっていました。馬力が出せた理由は、自分がメイン担当者だっていう自覚とそれにともなう責任感があったからだと思います。

自分が手を挙げたからには最後まで面倒を見たいと思ったし、『僕無理でした』とは絶対に言いたくなかったんです。開発のメイン担当は大変だったけど、今となっては良い思い出ですね」

リリース後はやり遂げたという嬉しさと、自分がつくったものをファンの方に使っていただけるという嬉しさで、大きな達成感を味わうことができました。

高橋 「家族や友人にも、これ自分がつくったんだって誇れましたし、それがモチベーションにもつながりました。学生のときイメージする社会人 1年目は、“言われたことしかできない ”ってイメージがあると思います。でも、自分は 1年目で未経験のことも含め、やりたいことをやらせてもらったのでモチベーションも上がったし、つくり手としての喜びもありましたね」

“生きたエンジニア”であるための日々の試行錯誤

▲コミュニケーションは“相手の顔を見て”を心がけている

▲コミュニケーションは“相手の顔を見て”を心がけている

入社3年目からは、新規事業であるVoice UI事業の開発も担当することに。

高橋 「 iOSアプリを 3年やってきて、新たな領域にチャレンジしたいという気持ちがありました。時代的にもこれから Voice UIがあがってきそうだなという感覚もあって、そのときも “やりたい ”と手を挙げました」

今までやってきたアプリやWebの開発は画面があるのが当たり前なのに対し、Voice UIの領域は「音声」しかない。今までの知識が役に立たないため、またイチから勉強しないといけない環境になりました。

今までのデバイスの仕様とまったく違う中、お客様をどう導いていくか、実機を使いながら研究を重ねる日々が続きました。技術的な情報を拾い、それを先行的に調査して、やってみる。それの繰り返しの毎日です。

高橋 「情報については、 Webはもちろん、外部で開催されている勉強会にも参加して取りに行っています。

平日に開催されるものが多いんですが、参加が業務としても認められるので、行きやすいです。また、有料の勉強会への参加には会社から補助が出ます。外部での勉強会やカンファレンスで情報を取ることに対して会社がサポートしてくれる風土があるのは、エンジニアとしては大変嬉しいですね」

得られた技術情報は必ず企画メンバーにも共有を行うことを心がけています。その際には、“サイバードにとってなんの役に立つのか”という観点をもって、噛み砕いて伝えるように意識をしているのです。

高橋 「学生のときは、情報をもっている奴がすごいっていうのがあったけど、今はそれじゃだめ。会社やプロジェクトにとってどんな影響があるのかを常に考え、情報に付加価値をつけて共有するようになりました。

企画メンバーに言われたことをやるだけではなく、“死んだエンジニア ”ではなく “生きたエンジニア ”でありたい。そう思うようになったことが学生時代との大きな違いだと思います」

おもしろいことをやっていきたい。これから目指す世界

▲仲間と共に活動することが楽しい-社内ハッカソンにて

▲仲間と共に活動することが楽しい-社内ハッカソンにて

現在は自身のやりたかったことのひとつでもある「マネジメント」にも携わり始めました。案件単位のエンジニアリーダーや、全社横断のアプリチームのリーダーを担当し、メンバーのタスクやスケジュール管理などをメインで行っています。今後は全社横断チームとして部署に縛られない協力体制や、新規技術調査などを安定して行える環境づくりをやっていきたいという想いがあります。

それは、エンジニアという立場からも、会社の風土醸成に主体的に携わっていきたいという気持ちがあるからかもしれません。

高橋 「ハッカソンとかももっと積極的にやっていきたいですし、おもしろいことやる文化をもっと活性化させたいと思っています。一昔前は社内でのイベントを先輩たちが率先してガンガンやっていて、自分も後をついてやっていました。ただ、正直、そういうのを率先してやろうっていう人が減ってきちゃっている気がします」

若手から中堅と言われる年代になってきた今、かつての先輩たちのように、自分がもっと率先してやって行かねばならない──。そういうことをやっていかないとエンジニア発のそういう活動も、文化として根付かないと考えているのです。

高橋 「社内の勉強会とかを活発にしていきたいです。思いついたことを形にしてみる活動をやってみるとか、やりたいことは後を絶たないですね。そんなことを共に考え実現していける仲間を増やしていきたいと思っています」

その想いが、新卒採用を担当すると決めたことにもつながっています。

高橋 「サイバードのエンジニアは上下関係なく、コミュニケーションがとりやすいです。だからこそ、エンジニア同士でもいろいろアイデアを出し合い、エンジニアから全社に発信していくような風土をつくりたいと思っていて。そういう想いを学生のみなさんにも伝えて行きたいし、共感してくれる新しい仲間を探していきたいですね」

“おもしろいことをどんどんやっていきたい”──高橋はこれからもエンジニアとして、仲間と共に、みんなが、そして自らが日々ワクワクするような会社づくりを目指します。