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内閣府が作成した“2050年の目標”「人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」にネット困惑

目標1に混乱する人は特に多く、「何言ってるか全然わからない。電脳化、義体化するって事??」と言った疑問が寄せられている。確かに、人間が肉体の制約から開放されるという点では「攻殻機動隊」の世界観に近いように感じる。

内閣府の資料によると、目標1は「2050年までに、複数の人が遠隔操作する多数のアバターとロボットを組み合わせることによって、大規模で複雑なタスクを実行するための技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築」することを目指しているという。2030年までには

「1 つのタスクに対して、1 人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する」

ことを目標としているようだ。今後、労働人口が減っていく中で社会を維持していくためには生産性を劇的にアップさせる必要があるが、この目標1が実現すればそうした問題が一気に解決しそうではある。しかし、説明が抽象的すぎて、本当に実現する気があるのかと感じる部分もある。

「目標1は正直めっちゃわくわくする」応援の声も

ほかにも、目標2「2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現」の達成のためには、2030年までに臓器間のネットワークを包括的に解明し、

「2050 年までに、臓器間の包括的ネットワークの統合的解析を通じて疾患予測・ 未病評価システムを確立し、疾患の発症自体の抑制・予防を目指す」
「2050 年までに、人の生涯にわたる個体機能の変化を臓器間の包括的ネットワー クという観点で捉え、疾患として発症する前の『まだ後戻りできる状態』、すなわち 『未病の状態』から健康な状態に引き戻すための方法を確立する」

ことを具体的な目標として掲げていた。

ネットでは、ムーンショットの目標に人文社会学分野のものがないことに注目し、目標自体を「別のところに作らせたほうがよかったのではないか」という指摘もあった。本来であれば人権や教育等に関する項目があってもいいだろう。30年後という長期計画についても、「2050年では遠すぎる。2030年くらいがいいのでは」という声も目立っていた。

とはいえ、ムーンショットはそもそも、実現不可能に見えることを実現させようとする研究計画だ。批判だけでなく、「目標1は正直めっちゃわくわくする」「基礎をしっかりやった上でムーンショットも狙うなら、それもあり」と、計画を応援する声もわずかにあった。また、量子コンピュータに関しては既に研究が進んでいるため、「2050年までかからないと思う」という意見もあった。

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