「どう落とし前つけてくれんの?」パチンコ店のヤバい客 「うちのもんがビビって打てなくなっちまったんだよ」

パチンコ店の現場リーダーとして働いていた約20年前、店長不在時のトラブル対応は僕の仕事でした。学生が大当たりするたびに騒いでいれば他のお客さんから「どうにかしてくれ」とクレーム。

ちょっとビビりながら「ここ部室じゃないんだけど。騒ぐなら出てって」と時に強気に出たり、トイレだけ使って帰っていくキャッチのお兄さんには「公衆トイレのように使ってるけどここ一応お店ね」なんて偉そうに言ったりしたものです。

ある日、大きなトラブルが起きました。他店のメダルを使ってパチスロを打っているお客さんにアルバイトの男の子が注意をしたんです。パチスロは店舗ごとにお金を入れてメダルに交換して遊ぶんですが、他店で使いきれなかったメダルで遊ぶ人もたまにいるんです。

注意と言っても注意したスタッフは丁寧にしっかりと説明し、下手に出ながらもうまいこと退店を促しました。でも後日、いつもどおりに出勤すると、スタッフがざわついていました。

「至急対応頼む」と、何がなんだかわからず向かうと、スーツをバシッと着て、サングラスに髭の”いかにも”な男性が2人。相手は「裏稼業のもんだ」と言った時点で恐喝になるので口にしないものの、遠回しの言い方ですぐにそっちの人だとわかりました。なぜそんな人が?と聞くと、アルバイトが他店のメダルを使っている人を注意したことが原因だといい、

「おたくのスタッフがうちのもんに注意したから、うちのもんがビビっちゃってスロット打てなくなっちまったんだよ。どう落とし前つけてくれんの? あんたその時のリーダー? どうすんの、これ」

と目の前で言われるということに。なにやら紙を取り出し、「ここにサインしろ」と言うわけです。お金の請求や名刺などを出した時点で恐喝になることをわかっている相手は、絶対にお金の話はしてこない。

こっちも怖いながらも毅然とした態度で臨みます。結果、弁護士を挟むことで事なきを得ました。

後日、あの”いかにも”なお兄さんとスナックでエンカウント!

後日談ですが、僕がパチンコ店を辞めた後に運送会社でトラックドライバーをしていた時、会社の忘年会でスナックに行った時のこと。ドライバーって血気盛んで腕っ節がいい人が多いので、騒いで同僚とほかのお客さんと殴り合いの喧嘩になったんです。

そしたらそこになんとその怖いお兄さんが。「あの時のパチンコ店での出来事覚えていますか?」と話しかけて間に入りました。あの時に顔見知りになったおかげで(?)その場が収まりました。

こんな感じで様々な人と出会ってきたんですけど、僕たちは日常の中でどんな人に遭遇するのかわからないですよね。この新型コロナでわかったことは引きこもっていればなにも起きないってことだったのかも。

僕自身、お金の絡むパチンコ店に勤めていたからそういった人と遭遇してきましたが、怪しい場所はもっとたくさん世にはあります。

“危ない場所”に知らぬ間に入り込まないように注意しておくとリスクヘッジにはなりますが……もしそんな”ヤバい人”に出会ったのなら、一目散に逃げてください。無理に係らずに冷静に通報することをオススメします。

著者近影

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【筆者プロフィール】ちばつかさ

合同会社komichi代表。柔道整復師、こころと体のコーディネーター、元プロ野球独立リーグ選手。東京と福井で投げ銭制の接骨院を運営しのべ10万人近くの心と体に向き合ってきた。野球経験とコーチングの経験を活かし都内で”野球を教えない野球レッスン”を運営。レッスン卒業生がU12侍ジャパンの代表に選出された。現在、心理学を学ぶため、アラフォーで大学在学中。【公式サイト】