“脱獄者”が後を絶たないブラック企業の実情「終電まで残業&休日出勤も当たり前。社長の電話に出るのが対応が遅いと説教」 | キャリコネニュース - Page 2
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“脱獄者”が後を絶たないブラック企業の実情「終電まで残業&休日出勤も当たり前。社長の電話に出るのが対応が遅いと説教」

管理・事務職の30代女性は、イベント会社に勤務していた時の壮絶な経験を次のように語った。

「社長がバーベキューや誕生日会などイベントをするのが好きな人で、毎日何かと休みを付き合わさせられ、企画から準備、開催までを強制された。労働環境は週6。終電まで残業したうえ、休日出勤や電話メール対応も当たり前。社長や上司からの電話に対応が遅ければ次の日に説教。みんな疲れ切って脱獄者は後を絶たなかった」

当然ながら、女性も「脱獄者」の一人だという。週6勤務にプラスして会社のイベントに強制参加させられていては、心身ともに休む時間が作れない。社員のことを大事にしない企業体質が人材流出の最大の理由だろう。

「入所者の前で長時間のパワハラ」自分の命を守るために退職

介護職の20代男性は、上司からのパワハラを理由に施設を退職したことがある。

「とんでもないパワハラをしてくる最低な上司がいた。毎回その人から2~3時間説教を受けたり暴言を浴びせられたり、うんざりしていました」

この男性は、入所者がいる目の前で怒鳴られたこともあった。パワハラが続き身体と心を壊し退職したが、信頼していた別の上司が退職したのを機に、他の職員も次々と辞めていったことから「自分だけではないんだ」と感じたという。そして

「絶対にパワハラ上司は許せませんし、パワハラをする上司がいる職場は絶対にいい職場ではありません。自分の命を守るために早く逃げ出して退職しないと」

と、パワハラの被害にあっている人に退職をすすめている。

こうしたブラック企業でも、長年勤務している人はいる。つらい環境でなぜ仕事を続けられるのだろうか。

事務・管理の30代女性は、ブラック企業に身を置きながらも仕事を続けている人を見て「家庭等の事情からどうしても辞められない人が残っている感じ。トップ以外の社歴の長い人たちが優しいのが何より辛かった」と語っている。

辞めたくても事情があって辞められない人がいる以上、ブラック企業が労働環境を改善して働きやすい職場にするしかないのではないだろうか。

※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」「夏のボーナスいくらでしたか?」に関するアンケートを募集しています。

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