同僚の肩に女の“生霊”が……霊感家系に生まれたライターが震撼したエピソード

これは上京したての20代前半の頃。当時の同僚男性と、仕事終わりに社食でお昼を食べていた時だ。当時この男性は体力的にも精神的にもあまり元気がなく、何か悩みを抱えているようだった。霊感や幽霊なども信じている人で、話の流れの中で「俺に何か憑いてないか?」と相談された。

その瞬間、同僚男性の左肩に、蛇のような女がいた。彼の肩にじっとりとくっついているのだ。急に産毛が逆立ち、鳥肌が立って涙が出た。それまで何も見えていなかったのに突然現れたのだ。死ぬほど驚いた。

肩より少し長い髪の女で、真っ黒い靄がかかっている。デコルテ部分から下が太い蛇みたいになっていて、同僚男性の肩や首に巻きついていた。質感が全体的に蛇の鱗のように、じっとりと濡れている。とにかく気味が悪かった。女はうつむいていて、顔はよく見えなかった。

直感で、「この蛇女は同僚男性の彼女だ」と思った。生き霊というやつだろうか。生きている人間の“何か”を見るのは初めてで恐ろしかった。同僚に生気がない理由はこの女だろうと思い、彼に伝えようと思った。

……が、その蛇女が、こちらに気づきそうな様子を見せた。彼に伝えたら、うつむいている蛇女が顔を上げて、こちらを見てくる気がした。もしこの蛇女に目を見られたら、顔を覚えられたら、とてつもなくヤバいことになりそうな予感がして、怖くて伝えられなかった。

パニックになった筆者は父に電話した。すると偶然にも、田舎にいるはずの父が、仕事の都合で東京に出て来ていた。とにかく会って話を聞いてもらいたくて、父の仕事終わりを待ち、マンションに来てもらった。

マンションにやって来た父に、「今日初めてとんでもないものを見た。蛇みたいな女で」と話しかけた途端、父の目が急に真剣になり、こう言った。

「お前の同僚の男性に蛇女がついているのが見える。会社の食堂かどこかか? お前と同僚2人がカフェみたいなところで話しているのが見える。同僚についている蛇女は、たぶん彼の彼女だ」

すべてを言い当てられた。父いわく、「あの蛇女は生き霊だと思うが、絶対に関わらない方がいい。これから同僚に会う度に見えるだろうが、とにかく意識を向けず、気づかないふりをしろ」とアドバイスをもらった。

たまたま偶然にも父が来ていたので直接相談できたのだが、蛇女のインパクトと、相変わらずの父の霊感の強さに度肝を抜かれた日だった。

「彼女が生き霊になって憑いてます」と言いたかったが……

その後も会社でほぼ毎日同僚に会うわけだが、蛇女は同僚の左肩にぴったりくっついていた。目にする度に心臓が飛び出そうになったが、蛇女に気づかれないように、刺激しないようにしていた。

しかし同僚の生気のなさは、放っておける状態ではなかった。当時の仕事柄、チームを組んで徹夜で作業することも多く、徹夜明けに一緒にお昼を食べることもあった。再度相談を受ける機会もあった。

そこで「彼女が原因ではないか」と彼が自覚できるような問いかけをした。例えば「不調が始まったのはいつからなのか」「誰と一緒にいるとしんどいことが多いのか」など。その答えは全て、「彼女」につながっていた。

本当はダイレクトに「あなたの彼女が生き霊になって憑いてます」と言いたかったが、伝える勇気はなかった。この問いかけをするのも正直かなり勇気がいった。気を遣いながら、蛇女に気づかれないように慎重に伝えた。

彼は質問に答えながら、原因が何なのか察したようだった。「あぁ……」と妙に納得したような、苦い表情が忘れられない。

それから1か月くらいした頃だろうか。田舎の父から電話があった。「その後、蛇女はどうだ?」と父からいきなり言われ、何かあったのか心配になった。「相変わらず彼の肩についているけど、こっちのことは気づかれてないと思う」と答えると、父はこう言った。

「実は昨日、蛇女の映像が急に頭に浮かんだ。それまではずっと下を向いていたが、顔を上げてキョロキョロと何かを探しているようだったから気になった。こちらの存在には気づいてないようだが、今後も気をつけろよ」

父の言葉を聞いてゾッとした。もしかしたら同僚が「原因」に気づいてしまったことで、蛇女も「彼に助言をした誰か」の存在に気づいてしまったのかもしれない。

その電話の翌日。会社で同僚に会うと、蛇女の姿が消えていた。何より同僚の顔がこれまでに見たことがないほどき生きとしていた。目にも力がある。「もしかして……」と聞くと、彼は「別れたよ」と。

それ以降、蛇女を見ることも、何かを感じることもない。彼との別れで、こちらの存在に気づかれたかと思ったが大丈夫のようだ。それにしても、今思い返してもゾッとする気味の悪い体験だった。

ちなみにその後、同僚は仕事でメキメキと頭角を現し、快進撃を続けた。業界内で優秀な人に贈られる賞まで獲得した。あの時同僚が別れられて本当によかったと、今でも思う。

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