私の27歳──出産・離婚・昇進。目まぐるしい日々も、ありのままの私でいるために | キャリコネニュース - Page 2
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私の27歳──出産・離婚・昇進。目まぐるしい日々も、ありのままの私でいるために

子育て支援サークルでイベント運営に携わったり絵本の読み聞かせイベントをしたり。アクティブだった育休中

子育て支援サークルでイベント運営に携わったり絵本の読み聞かせイベントをしたり。アクティブだった育休中

平均寿命から逆算すると、人生の3分の1を迎える「27歳」。社会の中でそれなりに経験を積んできたけど、まだまだ必死、一人前とは言い切れない……。そんな揺れ動くこの時期をどう過ごしたのか。ヒューマンリソシアで働く喜多 理沙の「27歳」を追いました。さて、あなたは、どんな27歳を送っていましたか?【talentbookで読む】

27歳。世界一大切な存在を腕に抱いて

27歳で出産した息子も5歳になりました。ブロックで遊んだり、塗り絵をしたりするのが好きな子です。休日はふたりで公園に行ったり、映画鑑賞をしたり。そんな時間はとても楽しくて、私自身のリフレッシュにもなっています。

5年前、この子が生まれた時の感動は忘れられません。初めて自分より大切なもの、守りたいと言えるものに出会ったんです。

「これからは家庭優先。産休後に復帰しても、仕事は時短のまま、やれる範囲でやっていこう。子どもの面倒を見て、夫のこともしっかり支えていこう」

そう決意しました。

まさか、その後にシングルマザーになって、仕事をフルタイムに戻して働くなんて、頭の片隅にもなかった──

2019年には140人もの国内外の派遣スタッフを担当して、年間優秀社員賞までいただいて、新組織の課長に昇進して……。本当に自分自身が一番驚いています。今の姿を27歳の私が見たら、どう思うんだろう?めっちゃ頑張ってるじゃん!って褒めてくれるといいな。

スタッフサポートという天職に巡り合う

名古屋→福岡→東京と転勤を経験。どの土地にも思い出がいっぱいです

名古屋→福岡→東京と転勤を経験。どの土地にも思い出がいっぱいです

新卒でヒューマンリソシアに入社しました。営業職として名古屋支社に配属され、1年目は飛び込みや営業電話に奮闘していましたね。わからないながらもがむしゃらに仕事をする日々で、上司に自分の想いをぶつけたことも。「キョーレツなヤツが来たな」って思われていたんじゃないですかね(笑)。

入社2年目に、大学時代から付き合っていた彼と4年目の記念日にゴールイン。彼との生活と仕事のバランスを考えて、一度は退職も考えました。でもそのタイミングで、スタッフサポート部が拡大されることに。そこなら希望の働き方も可能なんじゃないかとお話をいただいて、異動することになりました。

新しく配属になったのは、各企業に派遣されているスタッフの方々のフォローを担当するスタッフサポート課。スタッフの皆さんが派遣先でのびのびと働けるよう、時には悩みを聞いたり相談に乗ったりすることもあるのですが、この業務に、とてもやりがいを感じることができたんです。それは、私が大学で福祉を専攻していたからなのかもしれません。

もともと福祉という分野に興味を持っていた私は、福祉大学に進学しました。その上で、私が入社したいと思ったのがヒューマングループだったんです。

福祉にもさまざまあって、地域や世の中を活性化させるのは「地域福祉」と言われます。“求職中の人”と“仕事”をマッチングさせること。それは、より充実した選択をしようとする人に関わって、その人のライフスタイルを応援していくこと。これこそまさに社会貢献であり、地域福祉とリンクする部分なんですよね。

これを事業として展開しているヒューマングループの企業理念は、「為世為人」。つまり、“世のため、人のため”──。この理念にいたく感銘を受けて、絶対にここで働きたい!そう強く思いました。

スタッフの方から、家族のことや体調のこと、仕事とのバランスで悩んでいるといった相談を受けます。私は、その悩みを解決して、良い方向に持っていくためにどうしようか?と考えます。スタッフの生活や給与に関わることでもあるので、もちろんプレッシャーもあります。それも含めて私のやりがいだなって感じるんですよね。

夫は転勤もあったので、私はそのたびに退職も考えました。ただ、幸いにも夫の赴任先の支社に異動できるよう会社に配慮してもらって、スタッフサポートとして働き続けてきました。

夫の2度目の転勤で東京に来て、妊娠。大きなおなかを抱えながらギリギリまで働きました。これがちょうど27歳のころです。

産後はすぐに復帰。「家庭優先」と頭では思っていたものの、任せてもらったことに対してとにかく貢献したい、必要とされたい、という想い、ブランクを埋めなきゃ!という焦りなどがあって、仕事に没頭しました。

実際、働いている時間がすごく充実していたし、イキイキしている自分にも気付いていて。でも、電話が長くなって部屋に戻るころには息子が大泣きしていた。そこでハッとして、私は何やっているんだろう……って、そんな自己嫌悪の日々でした。メリハリがうまくつけられなかったんですよね。

幸いにも、「このままじゃ自分がつぶれちゃう」と考え直すことができて。時間外は営業の方に頼るようにしたり、上司に相談したりして力を借りました。これまでは相談を受けると自分ひとりで抱えて悩んで、完璧に対応しようと思い込んでいたところを、片意地張るのを辞めて、頼るところは頼る、と肩の力を抜けるようになりましたね。

幼子を抱えてのフルタイム勤務への切り替えは「背中で語れる母」への道

現在は多国籍の派遣スタッフも担当。一人ひとりがイキイキと働くためのトータルな支援をしています

現在は多国籍の派遣スタッフも担当。一人ひとりがイキイキと働くためのトータルな支援をしています

30歳のとき。彼と離婚することになりました。本当にいろいろと考えた結果だったものの、さすがにこの先、私ひとりで子どもを育てていくことは簡単ではない。実家に帰った方がいいのかもしれないと思う反面、まだまだ会社でやれることも、挑戦したいこともある……。

そんな揺れ動く気持ちを上司に相談しました。すると、私の不安も迷いもすべて受け止めた上で、「この会社には喜多さんが必要だ」と言っていただけたのです。

無理になったらそのときは実家に帰ればいい、でもまずは一生懸命働くことができれば、子どもはかっこいい母についてきてくれるから。

大丈夫。喜多さんならきっとできる──

そう何度も言ってくれた後で、最終的には喜多さんが決めることだからと言って、私に考える時間をくれたんです。

社会人2年目のときから家庭優先でやってきた私でしたが、このときに思いました。子どもがいるから何かを諦めるのではなく、この子を守るために、私は好きな仕事をバリバリ頑張って、どんなことにも立ち向かっていく背中を見せていけばいいんだ!

「大丈夫。喜多さんならできる」

何度も力強く言ってくれた上司の言葉が、私の胸に強く響きました。そうして私は、フルタイムに戻して、ここで一生懸命に働くことを決めたんです。

大切なもの、優先させるべきものがハッキリして、自分のスタンスが決まってからは、仕事にも育児にも全力で没頭できる自分がいました。担当する派遣スタッフの数もどんどん増えていますが、悩みや困難を抱えながらも一生懸命目の前の仕事にまい進していたり、人生を輝かせようと奮闘したりするその姿に、私の方がエネルギーをもらっていると感じることも多いんです。

私の担当スタッフが140人を超えて、社内でもトップ3という担当人数になったとき、ひとつの目標ができました。社内の優秀社員賞を取ることです。息子にも、「ママ、お仕事頑張る。頑張って賞を取れたら、ユニバーサルスタジオジャパンに遊びに行こう!」と約束して、息子も私を応援してくれました。

そして、見事受賞。息子との約束を果たすことができたんです。

ノートに記す、465コ目の“やりたいこと”

“やりたいことノート”には、仕事やプライベートでかなえたいことを、そのつど書き記しています

“やりたいことノート”には、仕事やプライベートでかなえたいことを、そのつど書き記しています

仕事と育児だけではなく、自分の時間を持つことも大切にしています。カフェで読書をしたり、友達とランチをしたり、ひとりで映画を観に行ったり。やりたいことがたくさんあって、それを一つひとつ実現させていくのは充実感がありますね。

そうそう、私は社会人になってから “やりたいことノート”を大切に持ち歩いているんです。仕事のこともプライベートのことも、ふと心に浮かんだ自分のやりたいことをノートに書き留める、要はWISH LISTですね。「叶う」っていう字は、口で十回言えばかないますよ、という意味っていうじゃないですか。それをけっこう本気で信じていて。だからずっと続けています。

これまで464コのやりたいことを書いてきました。かなったことも、まだかなえてないこともある。優秀社員賞もこの中に書いて実現したので、実現の証の、お気に入りのシールを貼りました。

これからもプライベートで自分自身がやりたいこと、子どもと一緒にやりたいこと、仕事で自分が実現したいこと、仲間たちと達成したいこと。その一つひとつをこのノートに追加していきたい。どんなことでも、やる前から投げ出さなければ、かなわないことなんてないんです、きっと。

次のやりたいことですか? そうですね、2020年4月から新組織の課長に昇進して部下を持ちました。だから次は、このチームのメンバーを表彰台に上げたいですね。

私が表彰されたとき、そこからの景色とか自分の気持ちが本当に晴れやかですばらしいものだったので、メンバーにも味わってほしいなって。そうやって、メンバーも私自身も生き生きと働いていくことで、私の課も、会社も、そしてお客様も、うまく循環していくと思っています。あとで“やりたいことノート”の465コ目に書いておかなくちゃ。

すべての人が自分らしさをみつけ、いきいきできる社会をつくりたい。ヒューマングループは一人ひとりの「SELFing」を応援します。

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