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脱東京!これから”来る”高級住宅地は「流山おおたかの森」「柏の葉キャンパス」 不動産関係者が語る

何を基準にすべきかが難しいので、正直日本一は決められない。ここでは、高級住宅地にはどんな場所があるのかについて考察する。

全国には、高級住宅地が点在する。中でも相談者が書いた田園調布と芦屋は、「東の田園調布、西の芦屋」と呼ばれるほどだ。

ただ、田園調布は近年ゴーストタウン化の危機となっている一方、兵庫県芦屋市にある六麓荘町(ろくろくそうちょう)は景観を損ねるとの理由で電柱や自販機、マンションがなく、周囲の町並みとは一線を画している。スレッドでも六麓荘町を挙げる人は目立った。

「関西ですが京都は南禅寺周辺に住友家別邸をはじめ明治以来の重要文化財級の豪邸が立ち並んでいます。六麓荘は最初から無電柱化されているので街全体に品格があると思います」

東京でも白金や松濤といった富裕層向けのエリアがあるが、賃貸マンションがある。そう考えると、個人専用住宅の建築しか許可されない六麓荘町はまさにセレブが住める街と言える。

一方で東京では、品川区の「島津山」「御殿山」や「松濤」(渋谷区)、「番町」(千代田区)、「白金・麻布」(港区)の名が挙がった。

島津山は薩摩藩を治めた島津氏が土地を買ったことからこの名がついた。御殿山の由来には諸説あるものの、徳川将軍家の品川御殿があった所とされる。

また神奈川県は逗子市の披露山を挙げる人も。景観について「披露山と六麓荘は、ちょっと言葉にならない位凄かった。どちらも豪邸しかないところが凄いのです」との感想が見られた。

これから住むならどこを選ぶべき?

高級住宅地はどうしてできるのだろうか。要因はいくつか考えられるが、前述の島津山や御殿山のように、歴史的な背景から土地の格が高いことが考えられる。六麓荘町は富裕層の別荘地であり、そこから高級住宅地として発展した経緯がある。

土地の格以外には、どのような理由があるのか。千葉県市川市にある不動産会社、縁合同会社・代表社員の安孫子友紀氏は、「高級住宅地に住める人は高所得のため、納税額は高くなります」と説明する。

「自治体の税収が上がるわけですから、住民サービスが充実し、住みやすさに繋がったと考えられます。住環境の良い場所には高所得層が集まり、高額の納税をして、環境が整っていく。そんな好循環が生まれています」

そのほかの高級住宅地として安孫子氏は千葉県浦安市や市川市も挙げる。

「浦安市は公務員や上場企業の役員の方が多く住まわれているエリアがありますし、市川市はかつて文豪や芸術家が居住用または別荘地として使っていた地域でで、現在でもその名残が残っています」

また今後高級住宅地に変化を遂げそうな場所として、長野県の軽井沢近郊や「流山おおたかの森」(千葉県流山市)、「柏の葉キャンパス」(千葉県柏市)を挙げる。その背景には東京から少し離れるが、新型コロナの影響でテレワークを導入する企業が増えていることがある。

「今後もし東京にあるオフィスへの出社が月に1回程度で良くなった場合、自然豊かな環境に住もうとする人が出てくるかもしれません。軽井沢から東京までは新幹線で1時間15分程度。高級別荘地をあえて選ぶ方が増えてくる可能性はあります」

実際、現状でも軽井沢エリアの問い合わせは増えているという。

「流山おおたかの森」と「柏の葉キャンパス」については、「これからの開発次第なので確定ではありませんが、つくばエクスプレス沿線は東京駅まで延伸の話が出ていています」と説明。

「現時点でも流山おおたかの森駅から秋葉原までは最短25分と利便性の高さが魅力です。また流山市は子育て支援が充実しており、住みやすさの循環を考えると高級住宅地の一角として入る可能性も否定できないと思います」

と話した。

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