政府の就職氷河期向け支援サイト「ゆきどけ荘」に反発相次ぐ 「今さら溶けるのか」という声も | キャリコネニュース - Page 2
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政府の就職氷河期向け支援サイト「ゆきどけ荘」に反発相次ぐ 「今さら溶けるのか」という声も

「ゆきどけ荘」をめぐるネット上の批判は、いくつかのパターンに分かれる。だが、就職氷河期世代の思いを最も代弁しているのは、ツイッターの「好きで”氷河期世代”とか呼ばれてる訳じゃない」という声だろう。

このほかにも「国特有の手を貸してやるよ感のある上から目線がスゴいわ」「絶妙にイラッとさせるよね。ゆきどけ荘っていうネーミングも、このイメージイラストも」などと多くの人が同様の感想を抱いていた。

また、支援の拙速さを指摘する人もいる。「就職氷河期世代の支援がゆきどけ荘とは。永久凍土で今更溶けるのか」などと現在は30代半ばから40代後半を迎えている同世代の中には「”ゆきどけ”が遅すぎる」と感じている人も多かった。

ポータルサイトの作り自体に関する批判もある。サイト上部には、非正規雇用を転々としている34歳女性、派遣切りに遭った無職の40代男性、ひきこもりの44歳息子と同居する70代夫婦という、ゆきどけ荘の「住人」キャラクターの紹介がある。一方で、具体的な支援策は階層を潜らないと出てこない。そうした点についても「冗長な作り」だという指摘が出ていた。

政府が昨年決定した経済財政運営の指針「骨太方針」では、就職氷河期世代支援プログラムとして3年間で計650億円超の予算を計上。「正規雇用を希望していながら不本意に非正規雇用で働く者」が少なくとも50万人いると見込んだ上で、3年間の取り組みによりこの世代の正規雇用者を30万人増やす目標を掲げていた。

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