看護師の資格を持つ長崎県の40代男性は、同業種で転職した。男性は、「面接時に前職の労働契約通知書を持参し、『同等の給与水準で』とお願いをした」という。

「先方は『年収ベースで合わせます』と返答あり。その返答をもとに前職場へ退職を通告する。入職後の労働契約通知書には、年収ベースで100万円下がった給与が提示してあった。すぐに退職した」

経験者で資格のある男性は、まさか同業種の転職で年収が下がってしまうとは思わなかっただろう。何のために転職したのかわからなくなる。

東京都の40代女性は、物流業界から外食産業の購買へ転職。「知人の紹介で入社した」というが……。

「私が入社したと同時にその知人が退職。コンプライアンスが全くない職場だった。例を挙げると人の健康診断の結果を勝手に開けて見て、その結果を本人のいないところで公表していた」

と女性は会社のデタラメぶりを明かす。続けて、

「仕事ができない社員をゴミ呼ばわり。上司が部下に『死ね』とパワハラしたり、中指たてたりする。外国人アルバイトに差別発言を浴びせる。仕事を全く教えてもらえず、その内容が間違っていると説教」

と説明した。この転職先を退職した女性はサービス・販売・外食系の企業に再就職し、正社員として勤めている。

聞いてない！「試用期間は時給50円引き」

福岡県の50代女性は、「『従業員駐車場無料』と『半日パート』というところが決め手となり、勤め始めました」と転職理由を振り返る。

「しかし月極め駐車場は奥の方で、手前に大型ワゴンなどが停まっていると通路が狭く、自分が指定された位置に行けませんでした」

不満を抱いた理由はそれだけではない。

「タウンワークで応募し、『試用期間あり同一条件』とありましたが、手渡しで給与をもらうとき『試用期間は時給50円引き』とそこで初めて言われました。そんな条件なら応募しなかったのに」

他にも求職票と違うところが多くあり、「４か月で辞めました」という。

女性は「せめて就業時間に終わるかどうかを、建物の外から見える灯りで確認すればよかった」と後悔している。新たな転職先を探す場合は、自分で調べられる範囲のことはチェックしておいた方がいいだろう。

※アンケート概要
■実施期間
2021年3月24日～
■回答数
72　※9月15日時点
（記事では、7月27日から8月18日に寄せられた投稿を紹介）
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員（63万人）やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ　https://questant.jp/q/HEKC3Q7B
■質問項目
・「転職に失敗・成功した！」と思ったエピソードを教えてください。【失敗の場合】どんなことが思っていたこと・最初に提示された条件と違ったのか、困った・大変だったことなど具体的にご執筆ください。【成功の場合】どんな時に成功したと実感したか、具体的にご執筆ください（例：年収が◯万円上がった、前職の上司と比べてこういうところがいい　など）。