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2025年、最低賃金の引き上げが連日のように報道されていた。しかし、一部ではいまだに時代に取り残されたような労働条件を提示する店もあるようだ。
長崎県の40代女性は、ウォーキング中に見つけたあるパン屋のパート募集に興味を引かれたが、店主の言葉に耳を疑ったという。(文:篠原みつき)
「研修期間が終わったら時給900円」
女性にとって、そのパン屋は以前からお気に入りの店だった。時間帯などの条件も魅力的だったため、店主に直接話を聞きに行ったところ、こんな説明を受けたという。
「研修期間中は時給850円、研修期間が終わったら時給900円になります。うちは覚える事が多くて、今まで、皆さんそれで続かずに辞めていかれたんです」
「さらっと」提示されたものの、女性はひどく驚いた。
「ん!?2026年になってうちは時給850円だと当然のように話す店主」
「今年から年収の壁やら、全国の最低賃金が千円を超えたことなど何度もニュースでやっていたのを知らない様子にあ然としました」
2026年1月現在、全国的に最低賃金の大幅な引き上げが進んでいる。ちなみに長崎県の最低賃金は953円だったが、2025年12月から1031円となっている。それにもかかわらず「850円」という数字を平然と口にする店主の姿に、女性は言葉を失ったようだ。
もちろん、個人経営の店にとって人件費の増大は死活問題だろう。しかし、法律で定められた最低賃金を下回ることは許されない。女性は「こんな時代錯誤な店で働きたくないので、何も言わず帰りました」と、失望をあらわにしていた。
かつては好きだった店だが、
「最賃以下でパートさんが作ったと思ったら、今後買うときは複雑な思いです」
と、客としての信頼も失ってしまった様子だ。働き手の意識がアップデートされている一方で、雇用側のすべてがそれに対応しきれていない現状も垣間見えた。
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