地方で販売職に従事する20代の女性は、店舗責任者をしている。女性は「就業規則がどこに置いてあるか分からないので、何時からが残業になるのか分かりません」と困惑気味に語る。
本来、就業規則は労働者がいつでも閲覧できるようにすることが定められているはずだが、女性の職場ではそれらを確認する術がないようだ。さらに、月に3~4日程ある休みについても不満を漏らす。
「お店は年中無休なのでいつでも連絡が来ます。大抵トラブルがあれば電話で呼ばれるので、睡眠時間はまとめてとることが出来ません。2時間程度の睡眠を2回に分けてとる生活を送っています」
まともに休息をとることができないなか、「スタッフの急な欠勤が出た場合には、2人分のシフトに入ることもあります」と驚きの勤務状況を明かす。
月の出勤時間は300時間を超えているが、「勤怠は本部で訂正されているので、残業代は出ません」と不満を口にする。さらに仕事が多忙なため、「冠婚葬祭にも出られず、友人との付き合いも減ってしまった」と嘆く。
先輩社員が退職「3人分の業務を背負うことになりました」
事務職に従事する20代女性は、新卒で入社した会社がブラック企業だった。「教育制度はゼロでいきなり現場に放り込まれ働かされた」と語る。数人いた先輩社員も一年後にはほぼ全員退職したため、女性が3人分の業務を背負うこととなった。
「上司はそのことに興味がなかったのか、『引き継ぎしてないの?』と聞くだけで何もしてくれませんでした」
と不満を口にする。結局、女性は自ら、「資材購入先や取引先に電話をして購買や必要書類を教えてもらった」といい、「現場の職員の管理も含め、朝から晩まで働きました」と当時の苦労を振り返る。
その後女性は退職したが、「現場からボイコットが起こったり、商品の大規模な損害が出たりしたと連絡があった」という。
研究職に従事する20代女性は、「申請した残業代のうち、最初の30分は残業として認められないとして、支払われる残業代を減らされた」とコメントしている。さらに土日出勤の強要や、業務内容によっては無給で働かされることもあったという。
「上司が営業などで社内にいないときには、常時LINEでの報告を義務付けられていました。その上司は社員が目の前にいる、もしくは聞こえる範囲にいるうえでその社員の悪口を言うので空気が悪くなります」
とブラックな上司への不満も打ち明けている。
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