都内に住む30代女性(パート・アルバイト/年収250万円)は、0歳児を担任していたときのことをこう語る。
「子どもは15人。おむつ替えに手間取ったり、寝かしつけるのがうまくいかなかったりすると、すぐ園長先生に怒鳴られた。また、給食やおやつは同じ階で過ごす1歳児クラスと合同で、2クラス分の後片づけを一人でやらされ、時間がかかったり食べこぼしが残ってると必ず怒鳴りつけられた」
「ミスをしてなくても何か質問をするたびに『余計なこと考えなくていい!』『いいから自分のやることをやりなさい!』と毎日怒られるだけで、聞きたいことが聞けなかった」
聞きたいことが聞けないとなると、もはや仕事に支障をきたすのではないだろうか。「挙句の果て、本当に国家資格持ってるのかと言われた」こともあったという。
結局、その保育園を2か月で退職した女性。その後も保育士の仕事を10年続けているといい、現在勤務している保育園では「保育士の人数を見て子どもを受け入れ、怒鳴られることもなく仕事している」と平穏な職場の様子を綴っていた。
「行事前には12時間ほど仕事。労働環境に見合わない給与だった」
大阪府の20代女性(正社員・職員/年収350万円)は、1年間勤務した保育園での出来事をこう振り返る。
「上司が自分の思い通りに事が運ばないとミーティングで激怒、しまいには泣く。部下には書類作成に関して厳しく言うくせに、自分は監査まで書類を作らない。挙句の果てには年度途中にもかかわらずクラスをほっぽり出して退職されました」
「次に上司になった人は子どもに対しての言葉遣いが悪すぎる。子どもの発達に沿わない保育をする。最悪でした」
ほかにも、「行事前には12時間ほど仕事をすることもあり、労働環境に見合わない給与だったので退職しました」と、退職理由を綴っている。女性の場合、人間関係だけでなくさまざまな要因が重なって退職を決断したようだ。