事務職として働き始めた女性は、「入社初日から歓迎されていない雰囲気」を察したという。
「田舎ですが、その会社がある場所は自治体の中心地で、その地域では栄えている場所です。私が住む場所はそこから車で30分かかる場所ですが、生活圏です。それを馬鹿にした社長夫人が田舎者扱い。加えて、会社がある地域がいかに大都会かをアピールしてきました。全然都会ではありませんが」
この社長夫人は、ことあるごとに「〇〇の人は」と、女性が住んでいる地域を馬鹿にしてきたという。仕事面では
「仕事は雑用ばかり。買い出しや掃除、お客様へのお茶出しのみ。パソコンを与えられましたが、そのパソコンで何をどうするか、仕事は教えてもらえませんでした。かと思えば、初日に、知識がないのにその業界の専門用語で話しかけられて答えられずにいると『これだから〇〇の人は』と、わざとらしいため息」
と、仕事もまともに教えてもらえなかった様子。雑用も仕事のうちだが、具体的なパソコン業務を教えられずに「〇〇の人は」と蔑まれては立つ瀬がない。
「給料は求人票に記載された額の半分でした」
女性は当時、通院しており平日に病院に行かざるを得なかったが、面接の段階で平日の通院についても了承をもらっていた。ところが
「月曜日から土曜日、朝から夕方まで出勤しなければならず、休みを申請したら『病院は日曜日に行って』と言われました。『日曜日に病院はやっていません』と言うと『こちらには関係ない。通院は日曜日にして』『…これだから〇〇の人は』と言われました」
日曜日に病院が休みなのは常識だと思うのだが……。ここでも住んでいる場所で差別される始末。女性はそれでも頑張ったが「微熱と頭痛と胃痛が続き、感情がなくなり、涙が止まらなくなった」という。同時期に社長夫人から「全く仕事を覚えない」という理由で遠回しにクビを宣告された。
「頑張る理由がないと思い、2日後に退職しました。ちょうど1か月勤めましたが、振り込まれた給料は求人票に記載された額の半分でした」
と最後までひどい労働環境だった。退職後の女性は「大満足!もっと早く辞めればよかった!」と綴っている。