女性は大手スーパーの水産売り場で「14年間、刺身担当で働いていた」というベテランだった。そのスーパーが閉店になり、「ディスカウントショップの生鮮売り場で求人を見つけ、WEB応募し」面接に至ったという。しかし
「5分前に到着し、いざ事務所のドアをノックし応答待っていたが、反応無し」
約束通りに行ったものの店側で待っていた気配はなかったようだ。「まっ、いっか」とドアを開け、近くにいた女性従業員に声をかけると、
「チラッとこちらを見て面倒くさそうに、あちらの席でお待ち下さいと顎で指図され、5分くらい待たされました。時間はとうに過ぎています」
とずさんな対応が目に付いた。
面接の担当者は先ほどの女性従業員だったようで、「お待たせしました」も何も無く、いきなり「履歴書もらいます」と始まったという。相手は履歴書をざっと見て、前職の退職理由と応募動機を質問。女性が回答すると「希望は?」と聞かれたため「水産です」と答えた。すると面接官は
「水産に希望通り配属になるかわかりませんが? 苦手な部所になったらどうしますか? 続けていく気持ちありますか? レジや品出し部門かもしれませんよ! その覚悟が出来ていますか?」
などの「マイナスな質問ばかり」してきたという。「web応募の際『水産部が募集』となってたので応募したのに」と腑に落ちないのも当然だ。
「その間も苦虫を噛み潰したような表情で、私の目は一度も見ませんでした。人を見下したような態度でした」
と苦い記憶を回想し、「正直、終わったと思いました」と心境を綴る。最後に、面接官は定番の「何か質問ありますか?」と聞くことも無く、「面接は以上です」と席を立ち去ろうとしたという。女性は自分から「あの最後に質問させてもらってよろしいでしょうか?」と声をかけ、こう言い放った。
「私は、貴店で水産募集とありましたので、応募しました。人事部と貴店は連絡取れていないのですか?水産募集が無ければ、応募しませんでした」
「面接官はその店の鏡だと思いますが、あなた様は私の目を一度も見ず、仏頂面でしたね。私は一歩離れれば、一消費者です。お客様にもそういう態度で接客してるんでしょうね。今日は貴重なお時間割いて頂きありがとうございました」
そして「丁重に挨拶して帰りました」と綴っている。
「女事務員は口アングリでぼうーっとしてました」
というから、相手は相当驚いたことだろう。結果は「サイレントお祈りでした。案の定」とのこと。合否の連絡すらしてこない会社なら、入らなくて正解と言えそうだ。
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