無茶な契約であることを指摘しても、彼らは「営業職には技術的な知識は必要ない」と言わんばかりに開き直るのだという。
「このような点に対して技術が抗議すると、『おたくらプロじゃん。そこをなんとかするのがプロだろ』なんて言われた日には、頭にかーっと血が上って『俺らは技術屋であって、魔法使いじゃねーんだよ!』とよく言い返していました」
そればかりか、営業が安請け合いした仕事の尻拭いとして、納期延長や仕様変更の交渉にまで同行することもあった。「営業に技術的知識がなく、顧客に納期がかかる理由や仕様を変更の必要性を説明しきれない」ためだった。
「技術職も一緒に頭を下げるところまでが仕事になってた、なんていう事もたまにありました」
勝手に無茶な契約を締結され、その尻拭いのために謝罪へ駆り出されるのは理不尽極まりない。営業との軋轢は、これだけではなかった。男性を悩ませたのは、会社の根深い「顧客は神様」という思想だった。【後編へ続く】
※キャリコネニュースでは「『この会社ダメだな』と思った瞬間」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/QHFJS7UY
【後編はこちら】「お馬鹿営業が出世する仕組みだった」技術軽視の会社にウンザリした男性 ついに転職し「のびのびしてます」
外車ディーラーにジャージ姿、国産ワゴンで行ったら「いらっしゃいませ」もナシ! → 後日、手のひら返しの接客をされて憤る男性


