“人”に惹かれて歩んできた──アミューズメントからITへ、異色のキャリアチェンジ | キャリコネニュース
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“人”に惹かれて歩んできた──アミューズメントからITへ、異色のキャリアチェンジ

▲学生時代。大学の卒業式で

▲学生時代。大学の卒業式で

2018年6月に入社し、2019年現在はアドマーケティング本部にて営業をしている西川 真弘(にしかわ まさひろ)。チームメンバーはアシスタントを入れて7名。ファーストペンギンの中でも少数精鋭の部隊に所属している。アミューズメントというまったくの異業界からWEB広告の世界に飛び込んだ西川の原点に迫る。【talentbookで読む】

“人”で選んだ最初の勤め先──そして、アミューズメント業界へ

就職活動を始めた当初、西川はとくにやりたいことがあるわけではなかった。

ただ漠然と、IT業界への興味はあったと言う。それは「これからの時代はIT業界が伸びるだろうから、知識を身につけておけば役に立つのではないか」という考えからのことだった。

いくつかのIT企業で面接を受ける中、内定も出て、順調のように感じられた就職活動。しかし、実際の雰囲気は思い描いていたイメージとは違うものだったと言う。

西川 「入社承諾する前にその会社の社員に会う機会があったのですが、なんというか、疲れているように感じたんですよね。成長環境みたいなものへの憧れはあったんですけれど、自分はもっと楽しく仕事がしたいかもって、そのときに思ったんです」

その日以来、“この会社で決めてしまっていいのか?”と思うように。そんな迷いを抱えながら、同じ就活生である友人に相談をしたところ、友人が選考を受けているアミューズメント業界の会社を紹介される。

接客業に関しては当初、西川の選択肢には入っていなかった。なんとなく、アルバイトの延長であるような印象があったためだ。しかし、とにかく“人”がいいと紹介を受け、話半分で人事に会ってみた。

すると、実際に会ってすぐに、友人の言っていたことは本当だったと感じる。就職活動で悩んでいる西川に対し、人事は一個人として就職相談に乗ってくれたのだ。

西川 「同じ職場で働く人って、意外と大事じゃないですか。気が合わない人たちと無理に働くのもしんどいですし……。正直、新卒だからこそ、 1社目はスキルとか条件とかよりも、働く環境や仲間の方が大事だと思ったんです」

こうして “人”に惹かれ、西川は本来視野に入れていなかった、接客メインのアミューズメント業界への就職を決意した。

やりがいと将来の自分を比較して

いざ入社をしてみたら、思っていた通りではあったものの、想像を超える驚きや感動はなく、ゆるやかに新社会人生活がスタートしていった。

西川 「正直、最初はこんな感じなのか……と思いましたね(笑)。やっぱりアルバイトの延長線のような感じがして。ただ、毎日接客していると仲のいいお客さんができて、たわいのない会話に花が咲くようになる。すると、だんだん楽しくなってきました」

もとから接客は嫌いではなかった西川。お客さんの方から話しかけてくれることは日々の楽しみであり、やりがいにもつながっていった。接客業をなりわいとしていきたかったわけではないが、実際にやってみるうちに、いつしかこの仕事を極めていくのもいいかな……と考えるように。

しかしながら、将来のことを考えたときに漠然とした不安も感じていた。会社の制度として人事や企画職へキャリアチェンジできる可能性もあり、今すぐ辞めるという気にはならなかったのだ。しかしある日、会社の方針が変わりキャリアチェンジができなくなったことを機に、転職することを決意。

西川 「いつか家庭を持つかもしれない、そのときに当時の働き方は続けられないと思い、転職活動を始めました」

そう考えてからは、就職活動のときに漠然と感じていた“ITがやりたい”という気持ちが、じわじわとよみがえってきたという。学生時代のような“なんとなくITが良さそう”という理由ではなく、改めて自分が何をしたいのかと考えたときに、まず出てきたのが“安定して働ける環境”だった。

右も左もわからない。でも“必要とされてる感じ”があるからがんばれる

▲顧客と商談をする西川

▲顧客と商談をする西川

2019年現在は、広告代理店業務を担っているアドマーケティング本部の中で営業をしている西川。今でこそ営業としてアポ獲得からクライアントに訪問し、契約獲得までをひとりで行っているが、入社当初は右も左もわからない状態だった。

西川 「実際に憧れていた営業になってみて、大変なことも多いです。たとえば、トラブル対応で夜間まで対応することもあったり、仕事の依頼が夜中にあったり……。でも、その分やりがいも大きいです。自分ががんばった分、売り上げという形で数字が見えるのはモチベーションにつながります」

前職で接客をしていたときは、サービスを売る接客だったため、自分の力が数字にどれだけ影響しているのかが見えにくかった。それ故に、“自分は必要なのか”と考えるときも。

それに比べて、今は自分の成果として売り上げという数字が見えるため、“必要とされている感”もあるという。

西川 「営業は自分と部長の 2名なんです。入社当時は、ちょうど部長が多忙な時期で、仕事を教えてくれる人がいませんでした。なので初日はどうにか乗り切ったけど、明日から何をしたらいいんだ?って感じで(笑)」

また、初めて聞く専門用語の数々に、言葉の意味すらわからないため、社員同士の会話にもついていけなかったという。徐々に耳が慣れてきてからは、先輩に意味を聞いたり、自分で調べたりと、とにかく慣れていくことに必死だった。そして、どうにか慣れてきてからは、新規開拓だけでなく既存の顧客を担当し、ASP運用も任されるように。

いつでも、“人”を大事にしていきたい

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入社して改めて思ったことが、前職とはまた違った“人の良さ”。一緒に働く仲間は口うるさく議論するところもあるが、常にフォローをし合い、持ちつ持たれつの関係を築けている。しかし、入社当初はビジネスチャットを使った連絡手段に、ドライなイメージも持ったという。

西川 「メンバー間での会話が少なくて、本当にびっくりしました。さらに、目の前に座っているメンバーからチャットが送られてきたときは……もう驚くというか、ちょっと寂しい感じですよね(笑)」

入社してから1年が経ち、独特の連絡手段にも慣れてきた。今ではたわいのない会話を挟みつつ仕事をするようになったという。

希望していたIT業界で営業をするようになったが、やはり改めて感じることは“一緒に働く人”である。なんの仕事をしていくか、というのも大切な選択肢ではあるが、誰と仕事をするかも大きなモチベーションにもなる。

部長は役職など関係なく、常に対等に話をしてくれるし、誰よりも働いている。もう少し頼ってくれてもいいのに……と思う反面、西川自身も早く頼られるようになりたいという。大切であり、尊敬する上司が少しでも楽になるように──その想いが最近のモチベーションなのだ。

“人”に惹かれ、ファーストペンギンへの入社を決意した西川。次は彼が“人”のためになる存在でありたいと、仕事でのコミュニケーションを大切に奮闘していく。

株式会社ファーストペンギン

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