人の役に立つクルマをつくりたい─おせっかい少年がHondaで追いかける夢 | キャリコネニュース - Page 2
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人の役に立つクルマをつくりたい─おせっかい少年がHondaで追いかける夢

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幼少期から周囲に“世話焼き”と言われた旭 貴光はHondaで“人の役に立つクルマ”をつくるという夢を追いかけています。なぜ彼はその夢をHondaでかなえようとしているのか。そして入社3年目の今実現のためにどんな想いで努力を重ねているのかを語ります。【talentbookで読む】

「僕の長所はおせっかい」──いつだって人の役に立ちたいと考えてきた

旭 貴光は自身のことを自他ともに認める“世話好き”であるといいます。

旭 「はっきりと覚えていますが、小学2年生の通知表の長所の欄に『周りの子の面倒をよく見てくれています』と書いてもらいました。当時の自分はその意味がよくわかっていなかったのですが……(笑)」

小学4年生の時に入った少年野球のチームの監督にも「お前は世話焼きだな」と言われたことをきっかけに自身の長所は「世話焼きなこと」であると認識するようになります。

そして、この世話焼きは野球のポジションという形でも表れました。

旭 「高校卒業までの9年間ずっと外野手のセンターを任せてもらっていました。センターは、他の人がミスをした時のバックアップとしての動きがとても多いポジションで、1試合の動きのうち90%以上がボールに触れることのないカバーに当たります。

そんな“世話を焼く=ほかの人のために動くことで役に立つ役割”を野球でもずっと務めていたので、たとえおせっかいだったとしても『他の人の役に立ちたい』というのは今も自分の中にある気がします」

そんな少年時代を過ごしてきた旭は、就職活動を前にして、自身が社会や世界に最大限貢献するにはできるだけ多くの人の役に立つ必要がある、そしてそれこそが仕事における自己実現であると考えました。

旭 「世界中のできるだけ多くの人の役に立つにはどうしたらいいかを考えたとき、“自分の分身として人の役に立ってくれるモノ”を自分で考えて、生み出したいと思うようになりました」

そこで、旭が選んだのは“愛車”という言葉が表すように、数多の工業製品の中でも人間が特別な感情を持つモノであるクルマだったのです。

自己実現のためにはHondaの“懐の深さ”が魅力的

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就職活動では自動車メーカーを第一志望とし、自動車メーカー数社から内定を獲得した旭でしたが、最後にはHondaへの入社を決めます。旭の心をつかんだのは面接時に感じたHondaの“懐の深さ“だと振り返ります。

旭 「最終面接だったと思います。『自分が考えてつくったクルマが世界一たくさん売れて、世界で多くの人の役に立ちたい』という話をしたときに面接官の方がその話にとても興味を持ってくれました。

しばらく『どんなクルマをつくりたい?』『それはどんな人に乗ってほしい?』という議論になったんです。そんな面接は初めてで、驚くとともに、面接の場で対等にこんな話をさせてくれる面接官の方、会社の懐の深さを感じました」

「自分の考えたクルマを売りたい」という夢を持つ旭にとっては、自身がのびのびとできる“会社の懐の深さ“は非常に魅力的に映りました。

2018年、晴れてHondaへ入社した旭はモーターショーのようなイベントのブース企画と運営を行う部署へ配属され、3カ月後には年間を通して数回あるイベントの全体企画を任されます。業務を進める中でも面接を通して感じた懐の深さをあらめて感じる機会がありました。

旭 「会社って制度や規則でガッチガチにシステマティックにできているってイメージがありました。でも実際働いてみると全然そんなことはなくて、良くも悪くもすべてが人で回ってるんだなと感じます。人が考えて、人に伝えて、人が判断して、人が運用しています。

それでもってHondaでは自分のような若手の考えや話もちゃんと聞いてくれますし、形にさせてくれます。そういった意味で、会社組織そのものが人情深く、懐深いなと感じました」

身近な仕事仲間だけでなく、まだ見ぬお客様をも考える

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Hondaで仕事をしていく中で、人の役に立ちたいという旭の想いは「“ひと“のことを考える」という、ひとつの価値観へと変化していきました。

旭 「企画を実行に移したり、社内外に展開する資料をつくったり、上司に報告をしたり、仕事にはいろいろやることがありますが、そのどれもに“相手“が存在します。

私の仕事を受け取った販売店の方・お取引先・上司・先輩・後輩は、いったいどう思って、どのように、そのあとの仕事を進めていくんだろうということを考える。つまり相手のことをよく考えて取り組むようにしています」

その価値観が芽生えたのは、旭にとって強烈なある出来事があったからです。そのとき旭は社会人2年目、仕事が立て込み時間に追われているタイミングでした。

旭 「ある企画の実施のためにある方に仕事を依頼したのですが、忙しさにかまけて相手のことをきちんと考えなかったため、普通ならありえないような短い期限でのお願いになってしまったんです。

相手の方にとっては無茶な依頼ですから、当然こっぴどく怒られました。以降、相手のことを考える意識はもっと強く持つようにしています」

そして旭は販売店・製作所での実習を経て、3年目の現在、日本本部 商品ブランド部宣伝企画課でデジタルメディア全般の宣伝戦略構築やその実行を担っています。

旭 「すでにHondaの宣伝ではさまざまなデジタルメディアを利用していますが、お客様がHondaと関わっていただく中での体験価値を向上させるために、それぞれのメディアをどう使い、進化させていくべきかというのを先輩の下で一緒に考えています。

その先輩は本当にいろいろなことに長けていて、尊敬しています。ちょっとでもその姿に学んで自分の成長につなげたいと思います」

商品ブランド部宣伝企画課で仕事をしていく中で、また違った視点でも“ひと“のことを考えているのです。

旭 「Hondaはモノづくりの会社ですが、最終的な目的は製品と、製品を中心としたサービスを通してお客様に喜びを感じていただくこと、幸せになっていただくことです。

普段の仕事では、報告のこと、資料のことやおカネのことなど、手元の作業や目の前のことに焦点を当ててしまいがちですが、その先にいる受け取り手であるお客様のことを考えるように意識しています」

“おせっかい“だった少年は今、「この広告を見た人はどう思うだろう」「自分はどう思ってほしいのだろう」と、身近な人だけでなく、まだ見ぬ世界中の“ひと“を想像し、想いを巡らせていたのでした。

個人として企業として「あったらいいな」「できたらいいな」をかなえ続けたい

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旭には「自分の考えたクルマを売る」という夢を実現するために。意識していることがふたつあります。

旭 「ひとつは、お客様と販売会社のことをもっと知ること。どんなクルマが求められていて、売りやすいのかを理解する必要があります。

もうひとつは、クルマを研究開発・生産している人たちのことをもっと知ること。実際に自分の手でクルマをつくり上げていく人たちのことを知り、お互いに気持ちよく協力できるようになる必要があると思っています」

自動車業界の転換期が永遠に続くのではないかと考えている旭は、個人の夢をかなえるだけでなく、Hondaが企業として前進するための努力も惜しみません。

旭 「『こんなことがしたい!』いう自分の夢や目標をしっかりと持っている人と切磋琢磨していけたらいいなと感じています。自分自身もなるべく早く、一人前に育って、自分のやりたいことを達成し、会社の事業にも貢献したいという想いがあります。

仕事をひとつこなすごとに、自分は何ができて何が足りていないかを考えていますし、これからもそうやって勉強の姿勢で仕事に取り組んでいきます」

Hondaは創業からずっと変わらず、世界中の「こんなモノあったらいいな」「こんなことできたらいいな」をかなえるために、愚直に取り組み続けてきました。旭にもしっかりとそのD N Aが受け継がれています。

旭 「技術や製品は進化していくでしょうが、この企業姿勢・カルチャーは絶対に変わらないだろうなと確信しています。私も世界中の“あったらいいな“”できたらいいな“をアンテナ高くたくさん捉えて、多くの製品の開発に反映させていきたいです」

Hondaで自身の考えたクルマで世界中の人々の役に立つという夢を実現するために、旭は今日も世界へ想いをはせています。

本田技研工業株式会社

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