ベンチャー企業のちょっと変わった採用方法 「麻雀大会優勝で即最終面接」「海外でのレア経験を積極評価」 | キャリコネニュース
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ベンチャー企業のちょっと変わった採用方法 「麻雀大会優勝で即最終面接」「海外でのレア経験を積極評価」

こんにちは!平成広報女子会です。

新入社員も入社して、歓迎会ラッシュがそろそろ落ち着いてきた頃ですよね。一方で、2017年卒の新卒採用は早くも本格化、来年の新しいメンバーを迎えるために、企業は奔走しています。ということで、今回は、各社の「ちょっと変わった」採用方法に注目し、ご紹介します!

海外での面白い経験した人募集!米国で「すし職人」をしていたスタッフも活躍中!

オンライン英会話サービスを運営するレアジョブ(東京・原宿)では、海外での面白い経験をアピールする「海外飛び込み採用」を行っています。

フィリピン支社で現地スタッフとの打ち合わせ。外国の方とのコミュニケーション能力が問われます

フィリピン支社で現地スタッフとの打ち合わせ。外国の方とのコミュニケーション能力が問われます

日本を飛び出して海外で外国人を巻き込み面白い経験をしてきた人を積極採用する、というのが趣旨で、学歴や職歴は不問。海外留学、海外旅行のような経験は対象とせず、「海外で企業から協賛をもらいながら世界中を旅した」「海外に滞在し、現地の人に混じりボランティアをしていた」など、主体的に海外と関わってきた経験を評価します。

レアジョブはフィリピン人の英会話講師を、オンライン上で日本とブラジルのお客様に繋ぐサービスを提供しているため、国を横断して仕事を進める必要があります。もちろん英語力も重要ですが、それ以上に相手の国の文化を理解しながらコミュニケーションし、協働する力が非常に重要となります。

実際に、社内でも海外で面白い経験をしてきた人が活躍しています。「日本の文化を広げようと、アメリカで寿司職人をしていたスタッフ」や同じく「アメリカの映画業界で映画製作を学んできたスタッフ」などもいて、現在フィリピンスタッフと日々協力しながら業務の改善を行うなど、外国で培ってきた経験を活かしながら働いています。

フィリピンのスタッフたち。グローバルに事業を展開しています

フィリピンのスタッフたち。グローバルに事業を展開しています

また、レアジョブでは「多くの人が海外経験を積むことを応援したい」という思いがあります。グローバル化が進み、外国人と一緒に働いた経験を持つ人材が求められる一方で、留年や休学が敬遠される既存の就職活動の仕組みでは、長期間海外に行くことを躊躇させてしまいます。

「海外飛び込み採用」を行うことで、海外での経験を活かして働きたいという学生に門戸を開くとともに、グローバルに活躍したい人を応援したいと考えています。

2017年卒向けに麻雀大会開催! 1位になればいきなり最終面接へ

中小企業向けにITサービスを提供しているスターティア(東京・新宿)は、2017年卒の学生を対象に「麻雀」採用を実施します。キャッチコピーは「内定をツモれ!」です。

本当に開催します!

本当に開催します!

なぜ麻雀?と疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、麻雀は駆け引きや決断力・マネジメント力が必要とされる頭脳スポーツとも言われています。そこでスターティアは、麻雀ができる人は求める人材にも近いのではないではないかと考えました。

スターティアの新卒採用担当、五十嵐結香子さんはこう話します。

「スターティアの事業は情報通信機器やクラウドサービス『セキュアSAMBA』、AR制作ソフト『COCOAR』の販売からWeb制作サービスまで多岐にわたり、お客様も多様です。その中で求められるのは、一社一社違うお客様の要望や本質を見抜くこと、なんとなくですが麻雀と近いところがありますよね」

麻雀採用に参加する学生は約30人。そこにプロ雀士5人、そしてサイバーエージェントやクレディセゾンといった大手企業も参加した「麻雀企業対抗戦」で活躍したスターティア社員の猛者5人が加わり、トータルポイントで順位を決めます。

見事1位になった学生は「内定リーチ」ということでいきなり最終面接へ。2~5位の学生も役員・部長面接に進むことができます。6~10位は1次面接免除です。4月22日に新宿の「メトロ」という雀荘で開催するのですが、エントリー募集してすぐに埋まってしまうほどの人気ぶりです。

スターティアの新卒採用担当、五十嵐結香子さん(左)と丹祐希代さん

スターティアの新卒採用担当、五十嵐結香子さん(左)と丹祐希代さん

新卒採用担当の丹祐希代さんは「似たようなタイプの人ばかり採用しても会社に変化は生まれません。是非今回の麻雀採用を成功させて、当社で活躍する人材が増えることに繋げていきたいと思います!」と話していました。

大手企業への提案営業を体験!選抜インターン参加で1次選考パス

販促業務におけるクラウドサービスを提供するSPinno(東京・上野)は、本選考前に優秀な学生だけが参加できる「選抜インターン」を実施しています。通常のインターンをより本格的にしたもので、参加学生には1次選考パス券を贈呈する、というものです。

2017年卒では、昨年夏のインターンに参加した学生約100人の中から7人の成績優秀者が選抜インターンに進み、9月から12月の4か月間、ビジネスの手法を実地に学びました。

クライアント企業に自分たちで考えた企画を提案する学生たち

クライアント企業に自分たちで考えた企画を提案する学生たち

選抜インターンでは、実際にSPinnoのクライアント先である大手の多店舗展開企業に提案営業をします。提案にあたって、販促物のデザインだけでなく、店舗のどこに何の販促物を使ってもらうか、という目的を決定しなくてはいけません。そのために、学生たちは店舗見学をするとともに、定期的に参加者同士で集まって打ち合わせをしました。

インターンを通して、販促物ができるまでの過程と、相手のニーズを掴むという営業の基本的な考え方を、実務に近い形で経験するというのが狙いです。そして、インターンの中で仕事や社員を深く知り、実際にSPinnoで働きたいと思った学生は、通常の選考よりもお互いのギャップが生じにくいと考え、1次選考をパスすることにしました。

SPinnoの2017年卒の採用コンセプトは、「圧倒的な『個』の力」。自分の頭で考えて行動できる学生を求めています。今回の選抜インターンもそうした考えのもと行われました。採用担当者は、次のように話していました。

「学生がクライアント先に提案するのは今回が初めての試みでしたが、普通の選考と比べて学生一人一人の内面性や主体性、創造力をじっくり知ることが出来ました。今後も引き続き、説明会や面接を実施しますが、弊社のビジョンに共感できる学生にぜひ選考を受けてもらいたいと思います」

2017年卒向けパンフレット「You+キミがイノベーションを+する。」

2017年卒向けパンフレット「You+キミがイノベーションを+する。」

インターン終了後の学生アンケート調査では参加者全員から「参加して志望度が高まった」という嬉しい回答もありました。中には「自分の頭を最大限に使ってアイディアを振り絞り、どんどん形になっていくことにワクワクしました」というコメントもあり、学生にとっても刺激的な経験だったようです。

以上、3社の取り組みをお送りしました! 最近は採用広報に力を入れる企業も増えてきていますが、ご参考になれば幸いです。今回で平成広報女子会の連載は本編終了となります。

連載開始時の半年前には42名だった平成広報女子も、今では61名と日々増え続けています。今後も平成ならではの目線で、会社の面白い取組みやニュースを発信していきます!またお会い出来る日まで。ありがとうございました!

平成広報女子会から今回の担当者3人。左から三宅由花(スターティア)、高橋里衣(SPinno)、荒川香織(レアジョブ)

平成広報女子会から今回の担当者3人。左から三宅由花(スターティア)、高橋里衣(SPinno)、荒川香織(レアジョブ)

【平成広報女子会】
広報担当者養成機関「東京PRアカデミー」参加者らによって結成された「平成生まれの女性広報担当者」の集い。現在、ITベンチャーを中心に41社から42人が参加している。次の時代を担う広報担当者になるべく日々勉強中。

あわせて読みたい:ベンチャー1年目社員へのムチャ振りが凄い

 

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