職場の古本「ご自由にお持ちください」→段ボールに詰めて買取店へ持っていく同僚にドン引き【後編】
友人は大胆な行動に出たのだ。
「彼女は段ボールに本をどんどんと詰め込み、自家用車のトランクまで運ぶのを手伝ってほしいと言うのです」
そのときは、単純に「勉強家なんだなぁと感心して手伝った」女性。しかし、信じられない展開はここからだった。
「駅まで送ってあげると言われてつい車に乗ったら、駅に向かわず本の買取店へ行くのです。そこでまた段ボールを私に運ばせて、本を1冊10円か20円で売るのです」
その友人の大胆な行動が問題になったようで、翌日からは図書館に「1人5冊まで」という注意書きが追加されたようだ。
当時の心境をこう振り返る。
「彼女に悪意はないようですが、一緒にいると巻き込まれて私の評判まで落ちてしまうので困っていました」
しかし、女性が「本社勤務」に戻ってからも関係性は続いていたようで、
「彼女から『東京に遊びに行くので案内して』と連絡があれば、恩返しのつもりで案内をしていました」
と明かした。ところが、そのうち「学生時代の友達や親戚と遊びに来るとき」にも、「案内して」とせがんでくるように。さすがに図々しいと思ったのか、ついに女性は絶縁を決意した。
「恩は十分返し終わったと判断して縁を切って断るようにしました。悪い人ではないのですが、友達づきあいは難しいです」
そして、彼女を思い出すたび、つい考えてしまうことがあるそう。
「あのトウモロコシは誰が食べたのだろう?」
この謎は一生解けないままなのだろう。
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