カバンやストッキング、髪型などは葬式時には相応しいとされるスタイルが確かに存在する。女性は、非常識とも取られかねない母の服装に強く反対した。しかし、どう粘っても暖簾に腕押しだった。
「私がいくら『マナー違反だ』と言って正しいマナーを教えても『マナーはただあるだけで別に守る必要なんかない。ネットなんてめちゃくちゃなことを書いてるだけ』と言い張りました」
「私が買った弔事用のストッキングのパッケージにも『お葬式の服装マナー』が記載されており、それを見せても『そんなのどうでもいい』の一点張り」
ルールという大義名分で服装を縛られるのが我慢ならない様子。自身のスタイルに強いこだわりでもあるのだろうか。さらに過去には、こうしたスタンスが娘である女性に影響を与えたこともあった。それは女性が高校生の頃のこと。
「参列したお葬式(私にとって人生初のお葬式)では私もお葬式にマナーがあることすら知らない中(ざっくりと黒じゃなきゃという認識はありました)、母にマナー違反のことを教えられ、黒のトップスに黒のズボン、黒の靴下で参列しました」
後に女性は、「成人してからお葬式のマナーを調べてたら、高校生(学生)は制服で参列するのがマナー」と知った。本来は制服で問題なかったが、当時は母の考えしか知る由がなかった。高校生が黒で揃えるとなると、却って手間がかかるだろう。
絶対的なルールは存在しないまでも、程度問題ではあるが、冠婚葬祭の場ではマナーに従っておくのが無難だろう。
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