「サイゼデートもOK!」20歳女子大生が語る「20代独身男性・4割デート経験なし」が「意外じゃない」理由 | キャリコネニュース
おかげさまで9周年 メルマガ読者数
65万人以上!

「サイゼデートもOK!」20歳女子大生が語る「20代独身男性・4割デート経験なし」が「意外じゃない」理由

画像はイメージ

内閣府が発表した「20代独身男性・4割デート経験なし」という調査結果が、SNSなどで大きな話題になっている。都内の有名私大に通う萌さん(20歳 仮名)はキャリコネニュースの取材に、この結果に「びっくりはしないです。大学の友人にもデート経験がない人はかなりいます」と語る。(※前編は関連記事から)

萌さん「ずっとリモート授業で、恋愛感情に至るまでの状況になっていない」

大学時代といえば、それなりに時間もあって、最も気軽にデートできそうな時期でもあるわけだが、なぜ……。そう思って萌さんに事情を聞いたところ、ちょっと気の毒になる事情があった。というのも彼女の学年は、入学以来ずっと「コロナ」でリモート授業が続き、同級生と交流する機会がほとんどなかったというのだ。

「デートに誘うのって、それなりに仲良い相手ですよね? でも私たちの学年はリモート授業ばかりで、『同級生と仲良くなる機会』がそもそもあんまりなかったんです。だから、私の周りに限ってみればデート未経験者は4割どころじゃないかも」

本来なら昼休みに「ご飯行こうか?」とか、授業後に「お茶していかない?」などと自然に交流する機会があったはずなのに、コロナでその機会が根こそぎ奪われてしまったのだ。

ZOOMなどで一緒に授業を受けているとはいえ、いきなり男子から個人的なお誘いメッセージが届いたら「なんで?」という感じになってしまうのは否めない。「あまり知らない人から唐突にご飯に誘われるのは、なんだか納得いかないし、見た目や声だけで判断されたんじゃないかと思ってしまって、気持ちが盛り上がらない」と萌さんは語る。

そんな環境下でも、パートナーを見つける「ツワモノ」はいるそうだ。ただ、ステイホームが強く推奨されていた時期には、対面での関係性を築きあげた人たちに対して若干の「冷たい目」も向けられていたそうだ。

「なんで仲良くなれたの? ずるい!みたいな感じですかね。言われたとおりに自宅待機していた人からすると、理不尽さを感じていたというか……」

このあたりは、学生時代を「ステイホーム」が直撃したことで起きた悲劇だろう。ようやく対面授業も再開され、対面交流も増えてきたというが、「多くの学生は、まだまだ関係を深めきれていないように思えます。彼氏彼女どころじゃなくて、それ以前のやっと普通の人間関係ができてきたという感じ」

深刻すぎる……。萌さんによると、周囲では男子も女子も、決して恋愛に興味がないわけではないようだ。

「周りの男子と恋愛や結婚の話をすることもあって、将来こういう人と結婚したい、みたいな話を聞くこともあります。でも、恋愛がうまくいっている人は少ない。ある友達は『集団ではいい感じだったけど、いざ2人になると思ったより盛り上がらなかった』と話していました」(萌さん)

このあたり、「私たちの年代は、コロナもあって男女ともに恋愛経験というか、そもそも異性と話す経験が積み重ねられていないからではないか」と萌さんは話す。

ちなみに周囲を見渡すと、デートに誘うのは「ほとんど男性から」という。萌さんはその理由について、「デートに対するハードルの高さが違うから」と分析する。男性は「単純に可愛いから、楽しそうだから、仲良くなりたい」ぐらいでデートに誘う人もいるが、周囲の女性は「好きな気持ちがないと、気軽には誘えない」と、より慎重なスタイルの人が多いという。

「誘われたときは、これはデートなのか遊びなのかと考えます。友達の感覚で映画、食事ならOK。だけど、ディズニーや水族館、イルミネーションとかのザ・デートみたいなところだと、好きな相手以外とは行かない。告白されたら困るし、付き合う気持ちがないなら、思わせぶりな態度を取りたくないですしね」

萌さんに「とりあえずお試しでデートをしてみて、ダメだったら付き合わなければいいのでは?」と聞いてみると、こんな答えがかえってきた。

「“試してみる”で、うまくいったのを見たことがないです。曖昧な気持ちならどうせうまく行かないだろうし、試すとか言ってる時点でダメな気がします」

ただ、それだとおのずと経験不足になってしまう面もある。萌さんは「経験がないぶん、どうしたらいいか分からなくなる」とも語っていた。

ちなみに、萌さんの考える“デートの定義”は「恋愛感情がある2人が、2人きりでどこかに行くのがデート」だという。特に特別な場所に行く必要はないという。

「お金がかかるデートをしなきゃいけないとは思っていないです。どこに行こうと恋愛感情があればデートになるし、価格帯は優先的に考えていないので。自分たちが行けるところにいけばいいと思います。サイゼでもOKで、お互いがよかったらいいと思います」

では、デートのSNS映えは気にしない?

萌さんは「インスタ映えとかは、そんなに気にしないですね。『喜ばせたいからやる』という感覚で、人それぞれだと思ってます」と語っていた。先日話を聞いた同じく20歳女子大学生の美咲さん(※前編)は、SNS映えについて熱く語っていたが……このあたりは同世代でも多様化が進んでいるのかもしれない。

それにしても、コロナに学生時代を直撃されたのは不憫すぎる……。残りの学生生活をぜひ満喫してもらいたい。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ