夫の離婚動機に「妻からの精神的虐待」が急浮上! 「人間としておかしい」となじられ帰宅恐怖症に | キャリコネニュース
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夫の離婚動機に「妻からの精神的虐待」が急浮上! 「人間としておかしい」となじられ帰宅恐怖症に

妻が怖い・・・

妻が怖い・・・

今、日本の夫婦が大変なことになっている。「キレる妻」に「怯える夫」が急増しているのだ。先月発表された国の調査では、離婚件数が5年ぶりに上昇したことが明らかになったが、中でも「妻から精神的虐待を受けた」と夫が離婚を申し立てるケースが増えていることが注目されている。6月7日の「クローズアップ現代+」(NHK)が伝えた。

1985年には8位だった夫の離婚動機「妻からの精神的虐待」が、2014年には2位に急浮上(司法統計より)。さらに今回、全国2800人の既婚男女に番組が独自調査をしたところ、「妻が怖いと感じている夫」は48.2%、実に約半数にものぼった。(文:みゆくらけん)

ノー残業デーでも「家に帰りたくない」

会社員の田中さん(仮名)は週に1度、帰宅恐怖症になっている。「その日」とはノー残業デーの水曜日。本来なら嬉しいはずなのに、田中さんが「家に帰りたくない」と憂欝になるのは「怖い妻が待っているから」だという。

「また一悶着あると嫌だなというのは家に帰るとありますので、帰りたくないなって。ヒステリーじゃないですけど、大きな声を出して怒るみたいな。そういう怖さ」

書店や電気店などを4時間ほどぶらつき、妻が寝静まるのを待つという田中さん。妻と顔を合わせることがそこまでイヤなのかと驚いてしまう。

妻がキレる原因は、日常生活における細かいルールを田中さんが破ること。たとえばコップの置き場所やソファの位置を間違えることで怒られたり、食後すぐに歯を磨かないという理由でなじられることも多いという。

「『信じられない』とか『人間としておかしい』とか、『人間として間違っている』みたいな。冗談じゃなくて本気で言われる感じがあるので、なんでそこまで言われなきゃいけないんだろうって」

ここで筆者は疑問に思った。この男性は、なぜに言い返さないのか? 田中さんに明らかな非があるならともかく、妻が作った細かく厳しい日常生活のルールに従えないからといって、人格否定までされるのは違うだろう。

これは面倒!「女性のイヤな記憶に時効はない」

「なぜ、戦わずに逃げる!?」――思わずそう言った筆者に、一緒に番組を見ていたわが夫がポツリ。「言い返したら100倍返しで返ってくるからだろう?」

マジか! てか、もしや夫は田中さんに共感してるのか。……まぁ、それは置いておくとして、夫の言い分も頷ける気がする。最初は頑張って戦っていたかもしれないが、次第に疲れて諦めてしまったのかもしれない。

実際に番組が調査した「なぜ妻が怖いと思うのか」の結果では、「家庭の実権を握られて逆らえない」というものが目立っていた。その背景には「稼ぎが少ないため逆らえない」という気持ちを持つ人も少なからずいるようだ。

では、妻はなぜこうもイライラしているのか。番組の取材と調査によると、その圧倒的な理由は「強烈な不公平感」にあるという。

長時間労働の夫が家事・育児をする時間は、妻の1割にも満たない1日たった24分(総務省の社会生活基本調査より)。特に働く妻からすれば、「仕事も家事も育児も全部している」「自分だけが損をしている」という気持ちが強いようだ。仕事を辞めて家庭に入った妻も、「私だって仕事で輝いていたのに」と不公平感を募らせているようだ。

また、妻がイライラしやすい原因のひとつに、男女の脳の違いもあるのだとか。ざっくりいうと、男性はイヤな記憶を忘れやすいが、女性のイヤな記憶に時効はない。

番組が提案する対策は家を片付けること

要するに女性は、日常の小さなストレスが積み重なることでイライラを募らせていき、ついにはマグマのように噴火する。しかし夫は「その瞬間」しか見えていないため、妻がなぜそこまでキレているのかわからない、というわけだ。

対策として、夫の理解や感謝の言葉も、妻の「なるべく可愛らしくあろうとする姿勢」も大事だが、番組では家をキレイに片付けることを推奨していた。すべての夫婦問題が解決するとは思えない。しかし、きちんと片付いた部屋で暮らすことは精神衛生上いいのは間違いない。

なにより「物を捨てる」行為は自分にとって本当に必要なモノの優先順位が見えてくる、ということにつながる。そして、それは「物」だけにとどまらず、不思議と自分にとって大事な「ヒト」や「気持ち」や「行い」がクリアになることにもつながるのだ。

イライラしていた理由は、実はそんなに重要なことではなかったりする。雑然としていた頭を整理整頓するという意味では、イライラ解消に効くのも一理あるのかもしれない。ぜひ、帰宅恐怖症の田中さんの奥様にもすすめたい。

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